研究課題/領域番号 |
19H04194
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分61060:感性情報学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
川端 康弘 北海道大学, 文学研究院, 教授 (30260392)
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研究分担者 |
松本 久美子 地方独立行政法人北海道立総合研究機構, 森林研究本部 林産試験場, 研究主任 (10446338)
佐々木 三公子 一般財団法人日本色彩研究所, その他部局等, 研究員(移行) (70839935)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
15,990千円 (直接経費: 12,300千円、間接経費: 3,690千円)
2022年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2021年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
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キーワード | 色彩認知 / 熟達化 / 日常経験 / 知覚学習 / 日常の経験 / 学習 / 100hueテスト / 色カテゴリー知覚 / 熟達性 |
研究開始時の研究の概要 |
従来の色覚研究は固定的で明確な構造を持つ末梢系の特性を重視するあまり、色認知の変化可能性を低く見積もってきたが、他の生物よりも優れた人間の色認知システムの本質を理解するためには可塑性の高い大脳皮質における色処理過程のダイナミクスを考慮する必要がある。それが高次の中枢系を進化させてきた人間の強みと言えるからである。 これまでの予備的研究から職業や趣味を通して色との関連が深い人の色認知には熟達度の違いによる個人差が見られた。これは末梢の色覚過程の堅牢で固定的な性質とは対照的な結果であり、本研究では大規模で厳密な実験と調査を行って、色処理のダイナミックで融通性の高い特性を多様な側面から示す。
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研究成果の概要 |
色覚は固定的で明確な構造を持つ末梢系の特性を重視するため色認知の変化可能性はあまり考慮されないが他の生物よりも優れた人間の色認知システムの本質を理解するためには可塑性は重要な要素である。たとえば社会には色のエキスパートといえる人が意外に多い。彼らの色識別力や同定力は通常の人よりも優れているようであるが、本研究は彼らの見えそのものが経験によって変化している可能性を示した。主に色覚の個人差を測る100huetestの結果から、色認知における熟達化と精緻化の過程を検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
私たちの身の回りには、厳密な色見本を使いながら就労している人、写真や絵など趣味として色彩を嗜む意外に多くいるが、彼らの色彩認知の特性はこれまであまり検討されてこなかったが、一般3色覚においても色識別力に大きな個人差があることが示されたことから、色彩認知における学習の過程が明確になり、実際に仕事や趣味を通じて私たちの色を見極める能力は向上し、見え方の変化可能性が示された。
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