研究課題/領域番号 |
19H04230
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分62040:エンタテインメントおよびゲーム情報学関連
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研究機関 | 電気通信大学 |
研究代表者 |
櫻井 翔 電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 特任助教 (70739523)
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研究分担者 |
広田 光一 電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 教授 (80273332)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
16,640千円 (直接経費: 12,800千円、間接経費: 3,840千円)
2021年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2020年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2019年度: 7,670千円 (直接経費: 5,900千円、間接経費: 1,770千円)
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キーワード | Virtual Embodiment / 身体性 / 運動コミュニケーション / 対人認知 / 自己身体認識 / 身体性認知科学 / 全身インタラクション / 時空間的身体性 / アバタ / 身体化認知 / 自己認識 / VR身体 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,自己の全身運動の動作データを付加したバーチャル(VR)身体の視覚的変形(外見,見た目の動作)を通じて得られる時空間的身体性(現在/過去の身体運動を基に得られる身体感覚,認知,運動まで含めた身体的経験を形容)が変容するメカニズムを明らかにし,これを応用して運動コミュニケーションを拡張するVRシステム環境の実現を目指す.本目的達成のための計画として,(A)視覚的情報を操作可能なVR身体を提示するシステム環境の構築,本システム環境を用いた(B)VR身体の視覚的情報が時空間的身体性に与える影響の評価,(C)VR身体の視覚的変形による運動コミュニケーション拡張手法の構築とモデル化を実施する.
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研究成果の概要 |
本研究では,現在もしくは過去の全身運動を反映したアバタの視覚的情報の操作を通じ,ユーザの身体性(自己所有感・運動主体感,身体サイズの知覚,行為への非主張性,行為の評価等)を変えられることを示した.その上で,VR空間での運動コミュニケーション(ツイスター)で自他が用いるアバタの視覚的操作から他者への態度や振る舞い,ゲーム展開等を変える運動コミュニケーション拡張手法の実現可能性を検証した.評価実験を通じ,運動コミュニケーションでは自他のアバタの視覚的情報は双方ともユーザの身体性だけでなく対人認知に強く作用し,対人認知に基づくユーザ間の心理的・物理的関係性やゲーム展開が変わる可能性が示された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は身体性認知科学研究としての側面を持つ.アバタとユーザの身体の時空間的連動がある場合とない場合で,これまでほとんど未検証であった全身運動を対象にアバタの視覚的情報がユーザの身体性に与える多角的な影響を示した.これは実世界およびVR世界における新たな身体性変容メカニズムの解明に寄与する.また,主に個人での利用を想定した従来の運動支援床となり,運動コミュニケーションにおいて現実では得られない動作の導出やゲーム展開の調整が可能なことを示した本研究は,運動エンタテインメントやコミュニケーション支援研究における新たな技術の展開と発展に寄与する.
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