研究課題/領域番号 |
19H04232
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分62040:エンタテインメントおよびゲーム情報学関連
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研究機関 | 京都産業大学 |
研究代表者 |
棟方 渚 京都産業大学, 情報理工学部, 准教授 (30552351)
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研究分担者 |
大澤 博隆 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 准教授 (10589641)
伊藤 毅志 電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 准教授 (40262373)
松原 仁 東京大学, 大学院情報理工学系研究科, 教授 (50325883)
片上 大輔 東京工芸大学, 工学部, 教授 (90345372)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 7,800千円 (直接経費: 6,000千円、間接経費: 1,800千円)
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キーワード | プレイヤの思考過程 / 複数人コミュニケーション / 皮膚電気活動 / 人狼ゲーム / 熟達者 / 非熟達者 / 覚醒度 / 人狼 / 完全統制実験 / 思考過程の分析 / プロプレイヤ / 勝率 / 人狼TLPT / 意思決定過程 / オンライン実験 / 内省 / プレイログ / 生体信号測定 / プロの人狼プレイヤ |
研究開始時の研究の概要 |
多人数不完全情報ゲームである人狼では,役職によって異なる目的を持ったプレイヤ同士が,対話や視線,ジェスチャなどでコミュニケーションをとりながら自身の陣営の勝利を目指す.一方,人狼はゲームでありながら現実世界の課題と類似する特徴を有するため,考慮すべきパラメータが膨大にあり,そのモデル化は非常に困難となる.この現状をふまえ,本研究課題では,ゲームシナリオを複数用意し,被験者1名以外の4名を役者(人狼のプロプレイヤ)及び人狼知能エージェント(バーチャルエージェント4機,ロボットエージェント4機)として,シナリオ通りに5人人狼を演じさせ,被験者1名について調査するといった完全統制実験を試みる.
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研究成果の概要 |
昨年度まで,コロナウィルス感染症の影響で,実験協力者であるプロの人狼プレイヤ集団(TLPT)と対面での実験実施が延期されていたが,本年度に実施することができた.実験では,7名のプロプレイヤに自由に5人人狼をプレイさせた.その際,それぞれのプレイヤに皮膚電気活動計測装置を装着させ,ゲームプレイ中の内的状態を測定した.実験では,20プレイ以上のデータを収集することができ,ゲームの役職や戦略,形勢など,様々な観点で分析を行なっている.勝敗に強い執着を持つプロプレイヤならではの貴重なデータであり,今後,人狼プレイヤの思考モデルの構築に発展させる予定である.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の目的は,熟達者と非熟達者の思考モデルを得ることである.具体的には,人狼というゲームを題材とし,人狼プレイヤのバーバル・ノンバーバル情報を分析することで調査を行い,モデル化を目指す.多人数不完全情報ゲームである人狼では,役職によって異なる目的を持ったプレイヤ同士が,対話や視線,ジェスチャなどでコミュニケーションをとりながら自身の陣営の勝利を目指す.本研究課題で,人狼のプレイヤの情報処理モデルができれば,それは人狼の強いプログラムを開発することに大きく貢献し,相反する目的を持つ多人数のコミュニケーションを介した問題解決の思考過程に対する理解を深めることができる.
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