研究課題/領域番号 |
19H04239
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分63010:環境動態解析関連
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
木村 玲二 鳥取大学, 乾燥地研究センター, 准教授 (80315457)
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研究分担者 |
森山 雅雄 長崎大学, 工学研究科, 准教授 (00240911)
松島 大 千葉工業大学, 創造工学部, 教授 (50250668)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
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キーワード | 土地劣化計測システム / 乾燥地 / 砂漠化 / 衛星 / ハザードマップ |
研究開始時の研究の概要 |
陸地面積の41%をも占める乾燥地は、近年の地球温暖化に代表される気候変動に対して最も脆弱な地域であり、砂漠化(=乾燥地における土地劣化)の被害を受けやすい。本研究では、砂漠化の要因となる植生と土壌の劣化が引き起こす「土地の受食性」という新たな視点から、①土地劣化の監視に特化した「砂漠化計測システム」を開発し、②東アジアの乾燥地を対象にした5年間における多点データ収集を行う。さらに、③現地観測等で導出した指標を衛星による面的なモニタリング手法に発展させ、④東アジアにおける砂漠化のハザード注意報を準リアルタイムで発信できるレベルの監視パッケージを開発・提示し、その妥当性や適用性に関する検討を行う。
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研究成果の概要 |
本研究では、砂漠化の要因となる植生と土壌の劣化が引き起こす「土地の受食性」という新たな視点から、土地劣化の監視に特化した「砂漠化計測システム」を開発し、モンゴルの乾燥地を対象にした1年間におけるデータ収集を行った。システムは、風向・風速計、放射温度計、NDVIセンサー、風向追尾型小型飛砂カウント計、webカメラ、土壌水分計で構成される土地劣化の監視に特化したものである。さらに、現地観測等で導出した指標を衛星による面的なモニタリング手法に発展させ、全球における砂漠化のハザード注意報を準リアルタイムで発信できるレベルの監視パッケージを開発・提示し、その妥当性や適用性に関する検討を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
乾燥地の分布に加え、砂漠化に関する評価はこれまで、世界の個別地域における原因別、プロセス別、影響別のさまざまな項目に基づいた複雑な手法によって行われてきた。この手法は地域が狭い場合には有効であるが、広域を対象とした統一的な評価には適していないと考えられる。いかなる原因・プロセス・影響であろうとも、世界的な視点で砂漠化の程度を測るものさしが必要である。共通のものさしとして考慮すべき対象は、乾燥地の土地の劣化の進行度合いを表す植生と土壌の劣化状態である。本研究において、それぞれの劣化または相互作用をモニタリングし、砂漠化の客観的な評価に繋がったことは学術的または社会的意義として大きい。
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