研究課題/領域番号 |
19H04253
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分63010:環境動態解析関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
持田 陸宏 名古屋大学, 宇宙地球環境研究所, 教授 (10333642)
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研究分担者 |
松井 仁志 名古屋大学, 環境学研究科, 准教授 (50549508)
宮崎 雄三 北海道大学, 低温科学研究所, 助教 (60376655)
大畑 祥 名古屋大学, 高等研究院(宇宙), 助教 (70796250)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2021年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 8,190千円 (直接経費: 6,300千円、間接経費: 1,890千円)
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キーワード | 有機エアロゾル / 化学構造 / 吸湿性 / 起源 / 気候影響 |
研究開始時の研究の概要 |
気候変動の理解と予測に向けた喫緊の課題である、大気エアロゾルの放射影響評価では、主要エアロゾル成分である有機物の吸湿性の情報が必要となる。本研究では、エアロゾル試料を分画して吸湿性と化学構造を解析し、有機物の吸湿性と化学構造、そして化学構造を規定する起源との関係を明らかにすることで、有機エアロゾルの吸湿性に対する定量的理解を深化させることを目指す。
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研究成果の概要 |
本研究では、大気エアロゾル試料に含まれる有機成分の吸湿性と化学構造、発生源との関係について調べた。都市エアロゾルに対しては、エアロゾル試料の抽出物の質量分析により、発生源・化学構造と関係付けられる有機物の寄与について知見を得た。また、フミン様物質の吸湿性と、その酸素/炭素比や、発生源との関係を得た。森林エアロゾルに対しては、質量分析に基づき有機画分の大気濃度を求めた、都市フミン様物質/硫酸アンモニウムの混合物粒子等の吸湿成長測定に基づき、吸湿性の加成性の評価に繋がる結果も得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、大気エアロゾル試料に含まれる有機物(有機エアロゾル)の吸湿性と化学構造・発生源の関係について、有機エアロゾルに含まれる化合物群に着目して知見を得た。得られた成果は、大気中の雲凝結核に含まれる有機物の役割の理解に貢献するものであり、有機エアロゾルの気候影響の正確な把握に寄与するものと言える。複雑な組成を持つ有機物の特徴を化合物群ごとに整理する取り組みであり、このような分析的アプローチの有用性を示す成果とも言える。
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