研究課題/領域番号 |
19H04254
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分63010:環境動態解析関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
中川 書子 名古屋大学, 環境学研究科, 准教授 (70360899)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
13,650千円 (直接経費: 10,500千円、間接経費: 3,150千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 9,620千円 (直接経費: 7,400千円、間接経費: 2,220千円)
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キーワード | 河川 / 脱窒速度 / 硝化速度 / 同化速度 / 三酸素同位体組成 / 大気硝酸濃度 / 硝酸 / 三酸素同位体異常 / 大気硝酸 / 窒素循環 / 脱窒・硝化・同化速度 / 河川環境 / 脱窒 / 同化 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、河川水に溶存する硝酸の濃度と三酸素同位体組成から算出される大気硝酸濃度に着目し、この時空間変化を追跡することによって、河川環境下における脱窒速度を中心とした窒素循環速度を見積もる新手法を開発し、検証する。この新手法は天然トレーサーをそのまま使っており、人工トレーサーを添加したり培養したりすることなく自然の状態のまま河床を含めた河川環境全体の脱窒速度を定量できる画期的手法であり、あらゆる河川環境で利用できるポテンシャルがある。
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研究成果の概要 |
本研究では、河川水に溶存する硝酸の濃度と三酸素同位体組成から算出される大気硝酸濃度に着目し、この時空間変化を追跡することによって、現場環境下における河川中の脱窒および同化・硝化速度の個別定量化に成功した。また、従来の培養法より求めた脱窒・同化速度と比較し、矛盾がないか検証した。この新手法は天然トレーサーをそのまま使っており、人工トレーサーを添加したり培養したりすることなく自然の状態のまま河床を含めた河川環境全体の脱窒速度を定量できる画期的手法である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の目的は、河川環境下における脱窒・硝化・同化速度の時空間変化を正確に実測する手法を開発することである。従来の河川環境における脱窒速度の推定は、生態系モデルを使った研究例や、アセチレン阻害法や人工同位体トレーサー法といった培養法を使った研究例が多く、実際の河川環境で自然の状態のまま脱窒速度を実測する手法は無かった。本研究が提案する新手法は、天然トレーサーを使っており、自然の状態のまま河床を含めた河川環境全体の窒素循環速度を定量できる。この新手法が確立することで、河川環境の窒素浄化能力やその規定因子に対する知見が深まり、関連する環境学、工学、農学、水産学など多くの分野の発展に貢献する。
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