研究課題/領域番号 |
19H04286
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分63040:環境影響評価関連
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研究機関 | 東海大学 (2020-2021) 熊本高等専門学校 (2019) |
研究代表者 |
平野 将司 東海大学, 農学部, 准教授 (20554471)
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研究分担者 |
石橋 弘志 愛媛大学, 農学研究科, 准教授 (90403857)
内田 雅也 有明工業高等専門学校, 創造工学科, 准教授 (80575267)
小林 淳 熊本県立大学, 環境共生学部, 教授 (00414368)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2021年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2019年度: 8,450千円 (直接経費: 6,500千円、間接経費: 1,950千円)
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キーワード | 臭素化ダイオキシン / 甲殻類 / 二枚貝 / トランスクリプトーム / 環境化学物質 / 生態毒性 / 化学分析 / 海産無脊椎動物 / 無脊椎動物 / 環境分析 / 脱皮関連遺伝子 |
研究開始時の研究の概要 |
ダイオキシン類の塩素が臭素に置換した臭素化ダイオキシン類(PBDDs)による人の健康や生態系への影響が懸念されているが、PBDDsに関する国際的な毒性評価は定まっていない。また、低臭素化ダイオキシンは、海藻類によって生合成されるため天然起源とされ、特に海産無脊椎動物に高蓄積するが、そのリスク評価また毒性機序については不明である。本研究の概要は、無脊椎動物のモデル生物および野生生物を研究材料として、PBDDs各異性体の毒性影響濃度を生態毒性試験法で決定し、国際機関の環境政策への適用を目指す。また、PBDDsの影響を分子レベルで網羅的に解析し、包括的なリスク評価へと展開することである。
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研究成果の概要 |
本研究は、海産生物から検出される低臭素化ダイオキシンの1,3,7-TriBDDに着目し、海産甲殻類アミ、イガイ類を対象として海産無脊椎動物に対する臭素化ダイオキシン類(PBDDs)の毒性リスクを評価した。生態毒性試験の結果から、本研究における最小作用濃度を見積もることができた。また、イガイ類を用いたトランスクリプトーム解析から、蓄積濃度の範囲において神経変性への作用を見出した。加えて、海産甲殻類アミの脱皮に関する分子基盤、DNA情報について整備を進めることができた。さらに、有明海において、二枚貝から3臭素化体のPBDDsが検出され、汚染実態に関する知見を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果から、海産甲殻類や二枚貝に対する臭素化ダイオキシン類の潜在的毒性リスクを評価することができた。また、実験材料として情報基盤に乏しい海産無脊椎動物の分子基盤、ゲノム情報の整備に進展がみられたため新規性の高い知見が得られた。特に1,3,7-TriBDDの毒性影響濃度を特定できたことから、国際機関の環境政策への適用を目指し、沿岸環境における塩素系/臭素系ダイオキシンの包括的な毒性リスクの把握に貢献できる点で社会的意義は非常に大きい。
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