研究課題/領域番号 |
19H04291
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分64010:環境負荷およびリスク評価管理関連
|
研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
黒田 章夫 広島大学, 統合生命科学研究科(先), 教授 (50205241)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2021年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2020年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2019年度: 7,410千円 (直接経費: 5,700千円、間接経費: 1,710千円)
|
キーワード | アスベスト / アスベスト結合タンパク質 / バイオアッセイ / 化学発光 / AlphaLISA |
研究開始時の研究の概要 |
申請者らはアスベストに特異的に結合するタンパク質を発見し、これまで蛍光顕微鏡を使った大気アスベスト検査に活用してきた。一方、建材検査の多検体化に対応するためには、「試薬を混合しただけでアスベスト含有量を判定できる画期的な手法」を開発する必要がある。本研究では、「蛍光」から「発光」に変え、さらに特異性の異なるアスベスト結合タンパク質を同時に使うことで特異性を向上させ、建材アスベストの多検体分析法を開発する。
|
研究成果の概要 |
建材のアスベスト混入を検出するために、顕微鏡やX線回折を使った多くの方法が開発されてきた。しかし、これらの方法を多検体ハイスループット分析に利用することは困難であった。化学増幅型発光法 (Alpha)による検出は、二つの異なるビーズが目的のターゲットに結合することに依存する。2つのビーズがターゲットに結合して近接する場合、一方のビーズからもう一方のビーズへのエネルギー移動が発生し、化学発光する。本研究では、アスベスト結合タンパク質を提示する二つのビーズを利用した検出技術がアスベストのハイスループット分析に利用できることを示した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アスベストは、建材に広く使用された繊維状ケイ酸塩鉱物である。アスベスト繊維の吸入は肺に損傷を与え、胸膜中皮腫などの深刻な健康問題を引き起こすことが知られている。アスベスト建材を含む解体工事は年間約188万棟あるので、分析すべき建材数が膨大な数にのぼる。アスベストの迅速なハイスループット検出技術は国民の安全安心に資する。
|