研究課題/領域番号 |
19H04297
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分64010:環境負荷およびリスク評価管理関連
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
頭士 泰之 国立研究開発法人産業技術総合研究所, エネルギー・環境領域, 主任研究員 (80611780)
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研究分担者 |
林 彬勒 国立研究開発法人産業技術総合研究所, エネルギー・環境領域, 上級主任研究員 (20358360)
遠藤 智司 国立研究開発法人国立環境研究所, 環境リスク・健康領域, 主任研究員 (30748934)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2022年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
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キーワード | 2次元GC / 混合物 / LFER / GCxGC / 物性 / 毒性 / 推定手法 / 化学計測 / Detective-QSAR / 物性推定 / 毒性推定 / 2次元GCxGC |
研究開始時の研究の概要 |
従来的な化学物質のリスクは個別物質ごとに評価されており、混合物への同時曝露を考慮したリスク評価の枠組みは未確立である。そこで本研究では、複数の物質を網羅的に計測できる2次元ガスクロマトグラフ(GCxGC)を用い、種々の物質について環境動態に係る様々な物性をLFER理論に基づき推定する手法を発展させる。これと同時に、水生生物に対する毒性の推定手法についても開発を行う。これらを通じてGCxGCによる迅速な多成分の物性・毒性推定手法を開発し、ひいては混合物のリスク評価を可能とすることを目指す。
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研究成果の概要 |
製品開発や環境管理において、存在する全ての物質を考慮したリスク評価枠組みは未発達である。本研究では混合物中の化学組成を網羅的に検出できるGCxGCおよび環境動態に係る物性を推定できるpp-LFERを組み合わせ、物性推定において極性官能基を含むリン酸エステル類に適用した。このモデルは、log Pなどについて良好な予測能を示した。毒性値の推定においても、非極性物質について良好な予測能を示した。また予測できる物質群拡大のため、マススペクトル情報の利用を着想し、より広範なGC測定対象物に適用可能な予測モデルの構築に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果により、分析装置により検出された化学物質について、その構造が不明な場合であっても、性質や毒性を一定の精度で把握する事が可能となった。将来的には、我々の身の回りに存在する無数の種類の化学物質のリスクを把握する事まで可能となりうる。本成果は、我々が化学物質の便益を享受しながら安全に暮らす上で、また我々が持続的に暮らしていける地球環境を保全する上で、その評価を行うシステムの基礎を形成しうる重要な意義を持つ。
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