研究課題/領域番号 |
19H04299
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分64020:環境負荷低減技術および保全修復技術関連
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
新田見 匡 横浜国立大学, 大学院工学研究院, 准教授 (20377089)
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研究分担者 |
栗栖 太 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 准教授 (30312979)
飛野 智宏 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 講師 (90624916)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2021年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2019年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
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キーワード | 用排水システム / 生物環境プロセス / 糸状性細菌 / バクテリオファージ / 生物活性物質 |
研究開始時の研究の概要 |
廃水処理に汎用される活性汚泥法において、糸状性細菌の過剰増殖が誘引する活性汚泥の固液分離障害は、今なお最大の運転障害の一つとなっている。固液分離障害は処理水質の悪化をはじめ、腐敗臭の発生、病原性微生物の飛散など様々な問題を引き起こす。既往の経験に基づく様々な対策にも関わらず、多くの施設で未解決となっているこの問題に対し、本研究では特定微生物の制御による新たな対策を提案するための基盤研究を行う。
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研究成果の概要 |
活性汚泥と処理水の固液分離において、慢性的な障害のある国内の下水処理施設を対象に、活性汚泥に優占する微生物の解析を行った。その結果、既知のKouleothrix属の糸状性細菌のほか、Bacteroidetes門のSaprospiraceae科、および同科に近縁な系統に属する新たな糸状性細菌を検出した。本研究では新規糸状性細菌の一部についてその系統を特定することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
活性汚泥法は技術的に確立された廃水処理法として世界で広く普及している。しかし活性汚泥中の糸状性細菌の過剰な増殖によって生じる活性汚泥の固液分離障害は、未だ解決されない最大の運転障害の一つである。本研究では国内の施設における同障害の一因が、Bacteroidetes門の新たな糸状性細菌の優占にある可能性を示した。また同糸状性細菌の増殖を抑制できるバクテリオファージの存在を示唆した。
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