研究課題/領域番号 |
19H04327
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分64050:循環型社会システム関連
|
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
中山 裕文 九州大学, 工学研究院, 准教授 (60325511)
|
研究分担者 |
島岡 隆行 九州大学, 工学研究院, 教授 (80202109)
小宮 哲平 九州大学, 工学研究院, 助教 (20457451)
長谷川 良二 福山市立大学, 都市経営学部, 准教授 (00522103)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
16,770千円 (直接経費: 12,900千円、間接経費: 3,870千円)
2021年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2020年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2019年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
|
キーワード | 産業用プラスチック / マイクロプラスチック / 農業 / 漁業 / 建設業 / 廃棄物処理 / 最終処分場 / 産業連関分析 / プラスチックフロー / 排出構造 / マイクロファイバー / 廃棄物処理施設 / マテリアルフロー / 産業用資材 / 耐久性 / 経済評価 / 耐久性評価 / プラスチック / マイクロプラスチック・ファイバー / 不織布 / 促進劣化 / 摩耗強さ / 引張強さ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、農業用途、漁業用途、建設用途等のために屋外に設置されている産業用プラスチック資材に着目し、それらが紫外線、風雨による劣化、摩耗等の影響を受けて細片化し、マイクロプラスチックとなるプロセスを明らかにする。産業用プラスチック資材のフロー、ストック把握とともに、マイクロプラスチック発生量を推定する。さらに、各種資材の用途、使用期間に応じたプラスチック材料の耐候性基準を検討するとともに、基準が導入された場合に発生する追加的費用と、それが産業連関を通じて経済全体へ波及するインパクト推定を行う。
|
研究成果の概要 |
本研究では、農業、漁業、建設業において使用されている産業用プラスチック資材を発生源とするマイクロプラスチック(MPs)の状況を把握することを目的とした研究を行い、以下の成果を得た。①産業用プラスチック資材の物質フローを把握するとともに、各産業から発生する廃プラスチックの排出量変化の要因に関する知見を得た。②土木用資材として大量に使用されている不織布から発生するマイクロファイバー(MFs)の定量方法の検討および劣化に伴うMFs発生量を評価した。③漁船漁業(巻き網漁、はえ縄漁、釣り漁)におけるプラスチック資材の投入量原単位を把握した。④一般廃棄物最終処分場におけるMPsのフローを明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、農業、漁業、建設業等の分野で、どの程度のプラスチック資材が使用されており、各産業から排出される廃プラスチックがどのような要因で変動しているかを明らかにした。建設分野では、ポリエステル等で製造された不織布資材から発生するマイクロプラスチックの発生量検討や、漁業分野では、1tの漁獲を得るためにどの程度のプラスチック製漁具が使用されているか等の詳細データを得た。さらに廃棄物分野では、埋立地に処分されたマイクロプラスチックが埋立地内でどのように動いているかを把握し埋立地外へ移動してないことを確認した。以上の成果は、産業分野におけるマイクロプラスチック対策を検討する上で重要な基礎資料となる。
|