研究課題/領域番号 |
19H04340
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分64060:環境政策および環境配慮型社会関連
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
山本 裕基 長崎大学, 水産・環境科学総合研究科(環境), 准教授 (00757974)
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研究分担者 |
松本 健一 東洋大学, 経済学部, 准教授 (00534570)
重富 陽介 長崎大学, 水産・環境科学総合研究科(環境), 准教授 (30780358)
伊藤 高弘 神戸大学, 国際協力研究科, 准教授 (20547054)
服部 充 長崎大学, 水産・環境科学総合研究科(環境), 准教授 (80710095)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2021年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 6,760千円 (直接経費: 5,200千円、間接経費: 1,560千円)
2019年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
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キーワード | インドネシア / 森林生態系 / 漁業生産 / 農業生産 / 世帯厚生 / パーム農園 / 森林保全政策 / パームオイル / 森林減少 / マングローブ林 / パーム油 / パームフロー / 森林の防除効果 / 生物多様性 / 生態系サービス / 社会的公平 |
研究開始時の研究の概要 |
インドネシアでは、パーム農園の拡大による森林開発が急速に進んでおり環境や生態系への影響が懸念されている。このような森林生態系の撹乱は、農業害虫の捕食者となる生物の減少等を通じて、周辺地域の農業生産に負の影響を与えることが知られている。既存の森林政策では、森林生態系がもたらす間接的価値に関する評価方法が確立されておらず、途上国を中心に森林の過剰な開発が継続し、重大な問題となっている。本研究はこうした課題に対して、インドネシアにおけるパーム農園の拡大と周辺農業の生産性との関係に着目する。得られた結果を森林生態系の保全価値として精確に評価し、持続可能な森林政策の策定に向けた提言を行う。
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研究成果の概要 |
本研究課題では、森林生態系の喪失と社会厚生との関係について、定量的に推定することを目的として、衛星観測された森林減少と世帯情報を地理的に組み合わせて分析をおこなった。結果として、森林生態系の喪失は、漁業・農業生産を減少させることがわかった。これは、開発と森林減少、あるいは地域特性との内生性の問題を制御した上でも観察されることから、頑健な結果であると考えられる。本成果はJournal of Environmental Economics and Management誌などの国際的に評価の高い研究雑誌に掲載された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
途上国で急速に進む森林の転換、開発をおこなう場合、例えばパーム農園などの農業地に転換することのコストとして、漁業・農業生産の減少を考慮する重要性を示唆している。我々の推定では、マングローブ生態系を1ヘクタール失うことにより、22861米ドル分の漁業生産が減少することが明らかになった。これは、農地転換した場合の収益である9000米ドル/ヘクタールと比較しても十分に高く、森林保全をすることで社会的にも経済的にも望ましい状態が達成できる可能性を示唆している。
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