研究課題/領域番号 |
19H04347
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80010:地域研究関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
園田 茂人 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (10206683)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
12,090千円 (直接経費: 9,300千円、間接経費: 2,790千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2019年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
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キーワード | 中国台頭 / 国際心理 / アジア太平洋 / 比較 / ポスト冷戦世代 / 社会心理 / 変容 |
研究開始時の研究の概要 |
1991年の冷戦崩壊後にアジア太平洋地域で生まれ育った世代(本研究では「ポスト冷戦世代」と呼ぶ)に注目し、彼らがどのように中国の台頭を認識しているのかについて、量的・質的データから明らかにする。具体的には、アジアの13の国と地域(具体的には日本、韓国、中国、台湾、香港、フィリピン、タイ、ヴェトナム、マレーシア、インドネシア、シンガポール、ウズベキスタン、カザフスタン)がどのように中国の台頭を理解している/きたかを、時系列的及び国際比較の視点から分析すると同時に、冷戦崩壊後に移民が多く流入した日本と豪州を対象に、その有力大学で学ぶ第二世代にインタビュー調査を実施し、その知見を総合化・体系化する。
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研究成果の概要 |
2020年度には、アジア域内のポスト冷戦世代に見られる対中認識を中心に、それぞれの国・地域に見られる対外認識の特徴、及びその変化の様相について、『アジアの国民感情』(中央公論)という本を刊行した。同書は、第16回樫山純三賞一般書賞・最終選考対象作品となり、韓国語への翻訳オファーを受けるなど、反響が大きかった。また、オーストラリアと日本における中国系移民二世を対象にしたインタビュー結果の論文を執筆し、それぞれ中国語と英語のジャーナルに投稿する準備を行った。またプリンストン大学現代中国センターの研究グループと共同研究を始め、2021年度の本の刊行に向けた活動に着手した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
対外認識という、国の外交・対外行動を説明する際に重要でありながら、今まで必ずしも可視化されず、断片的な知見が得られていたにすぎないアジア太平洋地域の状況を総体的に把握し、その対中、対日認識や特徴などを、一般読者にもわかりやすい形で成果をまとめることができた。また、日本の文化外交を担う国際交流基金のスタッフに成果を研究成果を伝えるばかりか、その活動策定の際のアドバイスをする機会を得た。
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