研究課題/領域番号 |
19H04354
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80010:地域研究関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
桜井 徹 神戸大学, 国際文化学研究科, 教授 (30222003)
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研究分担者 |
太田 和宏 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (00273748)
杉下 智彦 東京女子医科大学, 医学部, 客員教授 (00795015)
大月 一弘 神戸大学, 国際文化学研究科, 教授 (10185324)
辛島 理人 神戸大学, 国際文化学研究科, 准教授 (20633704)
工藤 晴子 神戸大学, 国際文化学研究科, 講師 (20910037)
中澤 港 神戸大学, 保健学研究科, 教授 (40251227)
勝二 郁夫 神戸大学, 医学研究科, 教授 (40356241)
新川 匠郎 神戸大学, 国際文化学研究科, 講師 (60802486)
青山 薫 神戸大学, 国際文化学研究科, 教授 (70536581)
梅屋 潔 神戸大学, 国際文化学研究科, 教授 (80405894)
小川 啓一 神戸大学, 国際協力研究科, 教授 (90379496)
齋藤 剛 神戸大学, 国際文化学研究科, 教授 (90508912)
益田 岳 東京女子医科大学, 医学部, 助教 (00455916)
クラクストン ジェームズ 神戸大学, 法学研究科, 特命教授 (90792341)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2022年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2021年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2020年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2019年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
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キーワード | グローバリゼーション / 開発 / 移住 / 難民 / 感染症 / 福祉 / 移民 / 文理協働 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、大規模な移民・難民の起源地に住む人々の基本的な生活条件の拡充・改善をめざして地球規模で展開する思想および実践の複合体を「グローバル・ウェルフェア」と総称し、移民・難民となる可能性をかかえる人々の生活条件をめぐる現実的課題と打開策とを、文理双方の多領域の専門家たちが連携して、実証的・理論的に探究する。 移民・難民の起源地で生じている深刻な社会的障害・機能不全を緩和するため、多領域の専門家が協力して、現下の課題の実証的な分析とそれを打開するための方策の探究とに取り組むことは、安全、医療・保健、教育、就労機会などの“福利”が世界的に偏在している状況を改善するためにも不可欠の課題である。
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研究成果の概要 |
最終年度の3月に、本研究課題の総仕上げとして、アイルランガ大学(インドネシア)を始めとする海外からの研究者をも招き国際研究集会を開催し、そこでの諸報告と意見交換から、本研究が対象としてきた移民・難民の起源地も、その地方文化は決して一枚岩でも同質的でもなく、複層的な構造と複雑な権力序列を内包しており、国際開発援助を試みる先進諸国と同じように高度に混成的で多様な意見に満ちているという知見を得ることができた。今後は、移民・難民の目的地のみならず起源地における複層性・権力性を明らかにすることが、いっそう詳細な問題分析と解決策の探究のための重要なカギになることが判明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究が対象としてきた移民・難民の起源地も、その地方文化は決して一枚岩でも同質的でもなく、複層的な構造と複雑な権力序列を内包しており、国際開発援助を試みる先進諸国と同じように高度に混成的で多様な利害と意見に満ちているという知見を得ることができた。今後、世界各地で国際開発援助を実施する場合にも、このような起源地における入り組んだ複層性・権力性を明らかにすることが、開発援助の効果的な遂行、そしてひいてはグローバルな規模の移民問題の詳細な分析や解決策の案出のための重要な前提になることを示すことができた。
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