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パプアニューギニア低地住民の遺伝人口データベース構築とAI技術活用による人口推定

研究課題

研究課題/領域番号 19H04358
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分80010:地域研究関連
研究機関宮城大学

研究代表者

萩原 潤  宮城大学, 看護学群, 准教授 (90347203)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
16,510千円 (直接経費: 12,700千円、間接経費: 3,810千円)
2022年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2021年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2020年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
キーワード家系図 / 人口学 / 世帯調査 / 伝統社会 / パプアニューギニア / ギデラ / 家系図データベース / データベースシステム / 複婚 / 多世代 / 人口 / 深層学習 / 遺伝情報 / ゲノム / 婚姻規制 / 遺伝
研究開始時の研究の概要

家系図データは100年単位での人口の変動を推定するために用いられてきたが,人類20万年の歴史の中での人口の変動を推定することはできなかった。一方遺伝子データは長期間における人の拡散や移動の歴史を推定することは可能であったが,人口変動に関する情報は与えなかった。本研究はこの遺伝情報と家系図データとを組み合わせ,AI技術の一つである深層学習の技術を用いてこれらデータから数100世代にわたる家系図を推定し,人類の人口増加がその拡散に与えた影響に対する示唆を得ることを目的とする。

研究成果の概要

パプアニューギニアの低湿地帯に生存するギデラ(人口約2000人)において35年以上にわたって断続的に調査を行い,取得した人口データは伝統社会における人口増加や,出生や死亡,そして婚姻の状況を知る貴重なデータである。しかしながら紙に家系図を書くことによる集計は多くの時間と労力が必要となることから,新たにデータベースシステムを開発し,データを登録することで今後の解析を効率よく進めることを目的とした。その結果,開発したデータベースシステムは現地で行われる複婚の管理を可能とし,特定の対象者を中心に複数世代の家系図を書くことを可能とし,対象地域の社会の詳細を考察する基礎となることが確認された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

無文字社会における社会状況を知ることはこれまでの人類のあゆみを考え,今後の人類の向かう先を考える上で重要である。特に人口増加の状況を知ることは人類の人口増加の歴史の一部を知る事を可能にし,ひいては文字が発明される以前の人類の状況を知る手がかりを提供する。本研究の対象地域のギデラは狩猟採集農耕を営む無文字社会であり,教育制度や貨幣経済など一部を除き近代化以前の生活様式を強く残す地域である。本研究は過去35年以上における調査で得られた家系図データを効率よくまとめ,当時の社会状況を知るための基礎的なツールを開発した。本研究の成果は今後のギデラにおける人口学的な考察を進める上で意義がある。

報告書

(5件)
  • 2023 研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実績報告書
  • 2021 実績報告書
  • 2020 実績報告書
  • 2019 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023 2021

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 家系図データを用いた中長期の人口変動:パプアニューギニアギデラ社会の例2023

    • 著者名/発表者名
      萩原 潤
    • 学会等名
      日本人口学会第75回大会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [学会発表] 東北地方6県の人口サイズ維持に必要な出生と人口移動2021

    • 著者名/発表者名
      萩原 潤
    • 学会等名
      日本地域政策学会東北支部総会・研究会
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2025-01-30  

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