研究課題/領域番号 |
19H04363
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80010:地域研究関連
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研究機関 | 桜美林大学 |
研究代表者 |
中生 勝美 桜美林大学, リベラルアーツ学群, 教授 (00222159)
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研究分担者 |
田中 雅一 国際ファッション専門職大学, 国際ファッション学部, 教授 (00188335)
栗本 英世 大学共同利用機関法人 人間文化研究機構本部, 大学共同利用機関等の部局等, 理事 (10192569)
泉水 英計 神奈川大学, 経営学部, 教授 (20409973)
飯田 卓 国立民族学博物館, グローバル現象研究部, 教授 (30332191)
臼杵 陽 日本女子大学, 文学部, 教授 (40203525)
江川 純一 明治学院大学, 国際学部, 研究員 (40636693)
角南 聡一郎 神奈川大学, 国際日本学部, 准教授 (50321948)
飯嶋 秀治 九州大学, 人間環境学研究院, 教授 (60452728)
佐藤 若菜 京都女子大学, 現代社会学部, 准教授 (90788928)
池田 光穂 大阪大学, COデザインセンター, 名誉教授 (40211718)
山田 仁史 東北大学, 文学研究科, 准教授 (90422071)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
15,990千円 (直接経費: 12,300千円、間接経費: 3,690千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
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キーワード | ファシズム / 植民地 / アーカイブ / フィールドワーク / インテリジェンス / 枢軸国 / 人類学史 / 戦時期 / 学説史 / 情報機関 / ナショナリズム / オーラルヒストリー / アーカイブ調査 / 文献調査 / 鳥居龍蔵 / オラルヒストリー / アーカイブ資料 / リモート会議 / フロベニウス / ホコロースト記念館 / フロベニウス研究所 / ジュネーヴ民族誌博物館 / オラルヒストリ― |
研究開始時の研究の概要 |
1930年代から40年代のファシズム期と戦後処理の時期の人類学史を、軍事同盟を締結した日本・ドイツ・イタリア(日独伊)に焦点を当てて、本国でのナショナリズムの高揚、および連合軍からのインテリジェンス活動がいかに人類学研究に影響を与えたかを検討する。1)ナショナリズムについては、日独伊が民族意識の高揚に自国の人類学を活用したかを比較検討する。2) インテリジェンスについては、アメリカ・イギリスが日独伊への対敵分析や宣伝のため、人類学者をいかに利用していたかをアーカイブの整備とオーラルヒストリーで再検討し、ファシズム期の人類学が、いかに戦後に結び付いたかを新たな角度で検証したい。
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研究成果の概要 |
本研究は、人類学の歴史を学説史の変遷ではなく、人類学者がおかれた社会状況から、彼らがフィールドワークの実践や民族誌の作成過程で、どのように当時の歴史的影響を受けるかという観点から人類学史を描くという問題意識を共通に持ち、1920年代から40年代にかけての戦間期の人類学の歴史を研究した。 当該研究は、国立民族学博物館の共同研究とかなり重複したメンバーであるため、科研および共同研究の成果として論文集を作成し、次の論文集が民博の刊行物として出版予定である。中生勝美・飯田卓編『ファシズム期の人類学』風響社刊行予定。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は、中生勝美・飯田卓編『ファシズム期の人類学』風響社として、本年に刊行予定であり、現時点で校正まで出版が進んでいる。人類学史として、この時期の出版は、植民地のキーワードで出された出版物はあるが、ファシズム期に絞った論文集は初めてである。 従来の人類学史は、学説史が中心であり、特にポストコロニアル研究の影響をうけ、他者研究への批判に重点が置かれていた。本研究の学術的独自性は、人類学と戦争、総力戦体制との関係を実証的に明らかにすること。そしてフィールドとアーカイブの結合によって、一般的な歴史記述にとどまらず、他の専門との関係を見渡す鳥瞰的な人類学史を構築することであった。
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