研究課題/領域番号 |
19H04365
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80010:地域研究関連
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研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
渡辺 紫乃 上智大学, 総合グローバル学部, 教授 (10582637)
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研究分担者 |
廣里 恭史 上智大学, グローバル教育センター, 教授 (40262927)
サムレト ソワンルン 埼玉大学, 人文社会科学研究科, 准教授 (90614371)
NGOV Penghuy 名古屋大学, アジアサテライトキャンパス学院(国際開発), 特任准教授 (80528167)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
15,860千円 (直接経費: 12,200千円、間接経費: 3,660千円)
2023年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2022年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2021年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2019年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | 一帯一路 / 中国 / カンボジア / 世論 / 中国・カンボジア関係 / エコノミック・ステイトクラフト / 中国外交 / エコノミック・ステートクラフト / ラオス / 大メコン圏 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、東南アジア諸国の中でも特に「親中国」であるとされるカンボジアとラオス、「対中強硬国」とみなされるベトナムの3ヵ国に焦点をあてる。そして、①中国が「一帯一路」構想にもとづき、3ヵ国においてインフラ整備、貿易、金融、人材育成の分野でどのような活動を行ってきたのか、②中国の進出は3ヵ国でどのような影響(弊害と成果)を生んでいるのか、③3ヵ国での対中認識はどのように変化しており、その変化の要因は何なのか、④3ヵ国における中国の対外進出の成否を分ける要因は何なのかを分析する。
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研究成果の概要 |
本研究は、東南アジア諸国の中で「親中国」とみなされるカンボジアとラオス、 「対中強硬国」とみなされるベトナムの3ヵ国に焦点をあて、2013年秋に中国が「一帯一路」構想を表明して以来、3ヵ国において実施してきたインフラ整備、貿易、金融などの分野での活動実績を体系的に把握した。特に、カンボジアにおけるサーベイ調査と現地調査に基づき実証分析を行った結果、カンボジアを単純に「親中国」とみなすことは必ずしも正しくないこと、カンボジア人の対中認識は居住地、年齢、性別、エスニックグループや収入などの属性によって大きく異なることが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の意義は、①学術的研究が比較的少ないカンボジアの対中認識や対外関係について、サーベイ調査や現地視察をもとに実証分析を行い、中国の対外進出が好意的・非好意的に認識される条件を解明したこと、②中国の対外投資・援助受入国や日本への政策インプリケーションを提供したこと、③日本と学術協力が特に手薄なカンボジアの研究者と共同で調査や研究、セミナーを行うことで、中長期的な研究ネットワークを築くことができたこと、④ベトナムやラオス、タイ、シンガポールの研究者との研究交流を通じて、東南アジアの視点を踏まえて中国の対外進出を分析できたことにある。
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