研究課題/領域番号 |
19H04374
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80010:地域研究関連
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
末近 浩太 立命館大学, 国際関係学部, 教授 (70434701)
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研究分担者 |
木下 博子 九州大学, 留学生センター, 准教授 (60711223)
千葉 悠志 公立小松大学, 国際文化交流学部, 准教授 (70748201)
山尾 大 九州大学, 比較社会文化研究院, 准教授 (80598706)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
15,340千円 (直接経費: 11,800千円、間接経費: 3,540千円)
2021年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 6,890千円 (直接経費: 5,300千円、間接経費: 1,590千円)
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キーワード | 中東 / 地域研究 / 政治学 / アラビア語 / 計量テキスト分析 / レバノン / シリア / イラク / 政治動員 / イラン / 紛争 / 中東政治 / メディア / 社会科学 / 権威主義 / 中東地域研究 / 比較政治学 / 国際政治学 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、宗派主義・過激主義・権威主義が連鎖的/越境的に進行し、帰属の政治にもとづく亀裂と分断が拡大した現代中東において、エリートが、SNSに代表される非公的メディアが形成する新たな言説空間を利用して「どのように」「どの程度」政治動員を企図し、非エリートはそれに「どのように」「どの程度」応えているのかという点を分析する。手法は、政治エリートの言説分析や世論調査のデータ解析に加え、新たにアラビア語のテキストを多変量解析にかける計量テキスト分析を用いる。
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研究成果の概要 |
本研究は、現代の中東における新たな政治的動員について、計量テキスト分析によって実証的に明らかにすることを目的とした。特に中東における政治的対立の拡大と激化をもたらしている宗派主義・過激主義・権威主義の政治動員の因果効果およびメカニズムに着目し、計量的にその傾向や確率の解明に取り組んだ。その結果、従来の定性的な分析では見落とされがちであった伝統的紐帯を用いないかたちの新たな政治的動員が実施される条件が浮き彫りになった。これらの研究および成果発信を通して、世界でも類のなかったアラビア語の計量テキスト分析、そして、定性・定量を組み合わせた新たな地域研究のあり方を提示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、次の3点に集約できる。第1に、宗教・宗派や民族といった伝統的紐帯に着目した従来の中東政治分析に対して、計量テキスト分析という新たな方法を導入することで、より高い実証性を備えた分析を可能にした点である。第2に、これを通して、伝統的紐帯が決定要因であるかの見方が優勢であった中東政治の理解に対して、より動態的な分析と解像度の高い地域像の提示を可能とした点である。第3に、地域のテキストをめぐる定性・定量の両方を組み合わせた新たに地域研究のあり方を提示した点である。これらの学術的意義は、中東という地域の理解のアップデート/アップグレードを促すという社会的意義を有する。
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