研究課題/領域番号 |
19H04378
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80020:観光学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
西山 徳明 北海道大学, 観光学高等研究センター, 教授 (60243979)
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研究分担者 |
麻生 美希 同志社女子大学, 生活科学部, 准教授 (00649733)
八百板 季穂 岡山理科大学, 工学部, 准教授 (30609128)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,030千円 (直接経費: 13,100千円、間接経費: 3,930千円)
2022年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2021年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2019年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
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キーワード | 文化的景観 / community based tourism / エコミュージアム / 観光開発国際協力 / デスティネーション・マネジメント / 文化財保存活用地域計画 / CBT / 景観マネジメント / 世界遺産 / ツーリズム / DM(デスティネーション・マネジメント) / CBT(コミュニティ・ベースド・ツーリズム) / DMO / リビングヘリテージ / DMO(観光目的地経営) / Community Based Tourism / 世界遺産マネジメント / 観光資源マネジメント |
研究開始時の研究の概要 |
地域の景観の価値を客観化して確実に保全し継承することは観光立国と地域創生をめざす日本の重要課題である。この課題解決には、人間と自然が共同で創出し今も暮らしとともにある景観を広く「文化的景観」と捉え、そのマネジメント理論を確立する必要がある。この文化的景観は地域社会(コミュニティ)の諸活動に支えられているため、これを観光資源としてマネジメントするには、その価値を地域住民らが理解・解説し経済・文化の発展につなぐCBT(コミュニティ・ベースド・ツーリズム)の構築が不可欠となる。本研究では、国内外の複数事例調査に基づき、その価値を客観的に把握する枠組みの開発とマネジメント・モデルの構築を目指す。
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研究成果の概要 |
具体の文化的景観地域を対象とし、景観を観光資源として活用するために必要となる価値の把握と解説の枠組を、広大な景観地である平取町とペルーのチャチャポヤにおいては先住民のコスモロジーの視点、阿蘇では「農地・居住地・森林・草地の土地利用ユニット」を景観単位とした視点から新たに開発した。そしてそれらを地域社会が観光目的地として保存活用するCBTモデルを用い、価値づけた資源の活用効果を分析した。具体的にはエコミュージアムによる保存活用モデルを、萩市、竹富島、サルト市(ヨルダン)の事例研究から構築し、平取町とチャチャポヤに適用、広域の文化的景観地域における有効性と課題を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究成果の学術的意義は、新たな文化的景観の価値把握の枠組みを、これまで当該分野を支えてきた地理学、歴史学、建築学、造園学などの枠を越え、都市計画、観光学等の応用分野の観点を加えた包括的なアプローチから構築した点にある。また社会的意義としては、研究成果をわが国の文化政策および観光政策を世界的水準で位置づけることができる点であり、JICAと連携して実施した本研究は、途上国における観光開発国際協力事業の現場で今後さらなる発展が期待される観光を主体としたわが国の国際協力のあり方を展開させる可能性を持ち、観光目的地(tourism destination)形成施策の指針となる意義は極めて大きい。
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