研究課題/領域番号 |
19H04379
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80020:観光学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
松井 圭介 筑波大学, 生命環境系, 教授 (60302353)
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研究分担者 |
須山 聡 駒澤大学, 文学部, 教授 (10282302)
佐藤 大祐 立教大学, 観光学部, 教授 (20405616)
卯田 卓矢 (ウダタクヤ) 名桜大学, 国際学部, 上級准教授 (20780159)
呉羽 正昭 筑波大学, 生命環境系, 教授 (50263918)
堤 純 筑波大学, 生命環境系, 教授 (90281766)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2021年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2020年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2019年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
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キーワード | 離島地域 / 住民の資源化 / 観光地域社会 / 次世代観光資源 / 人口高齢化 |
研究開始時の研究の概要 |
現代の日本において,人口流出および高齢化に伴う農山漁村地域の衰退を食い止めることは,持続的な社会を構築するうえで緊急かつ極めて重要な課題である。周知のように,かつて食料生産や生活文化の担い手であった農山漁村地域が都市住民による「消費される空間」へと移行するうえで,ツーリズムは重要な役割を果たしてきた。そこで本研究では,人口流出に伴う超高齢化社会をすでに迎えている国土外縁部の離島地域を対象とし,次世代観光資源としての地域住民に着目し,彼(女)らを活かした観光地域社会の創出にかかわる地域的基盤を明らかにすることを目的とする。
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研究成果の概要 |
現代日本において,人口流出および高齢化に伴う農山漁村地域の衰退を食い止めることは,持続的な社会を構築するうえで緊急かつ重要な課題である。そこで本研究では,観光資源として「地域住民」に着目し,離島地域におけるツーリズムを媒介した持続可能社会の構築を目的に研究を実施した。本研究では,日本国内の離島地域(伊豆諸島:神津島,瀬戸内地域:小豆島,奄美・沖縄地域:奄美大島,石垣島,竹富島,西表島,五島地域:福江島,久賀島,奈留島,中通島ほか)において資料収集・解析を行い,上記課題についてポジティブな事例を得た。調査結果の一部はすでに,日本地理学会ほかの学術大会で報告したほか,学術論文として成果を発表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,従来ともすれば部外者として扱われていた地域住民(女性や子ども,高齢者,よそ者など)の役割に照射し,多様な属性を持つ住民が共存的に生活する地域社会のあり方を模索した点において研究意義がある。彼(女)らの生活体験はユニークなものであり,島の風土や歴史によって培われたものであり,彼(女)らの「語り」や「生きざま」,「経験知」との出会いはツーリストにとって魅力的な体験となりうることが明らかにされた。離島地域は,人口減少・高齢化が今後さらに進展する日本社会の未来予想図でもある。女性や高齢者たちが活躍する社会を積極的に肯定することにより,地域社会および関連学界を活性化させることも期待される。
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