研究課題/領域番号 |
19H04383
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80020:観光学関連
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研究機関 | 文教大学 |
研究代表者 |
海津 ゆりえ 文教大学, 国際学部, 教授 (20453441)
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研究分担者 |
川田 佳子 (押田佳子) 日本大学, 理工学部, 准教授 (10465271)
橋本 俊哉 立教大学, 観光学部, 教授 (50277737)
黒沢 高秀 福島大学, 共生システム理工学類, 教授 (80292449)
真板 昭夫 嵯峨美術大学, 芸術学部, 名誉教授 (80340537)
室崎 益輝 兵庫県立大学, 減災復興政策研究科, 特任教授 (90026261)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
12,870千円 (直接経費: 9,900千円、間接経費: 2,970千円)
2021年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2020年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
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キーワード | 自然災害 / 復興ツーリズム / 防災教育 / 災害備荒録 / 観光 / 岩手県宮古市 / 岩手県二戸市 / 磐梯山 / 復興 / 伝承 / 救荒作物 / 政策 / レジリエンス / 災害 / 復興プロセス / 観光復興 / 食文化 / 災害復興 / コミュニティ / 継承 / 観光計画 / スタディツアー / 東北 / 教育 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究のベースとなっているのは、2018年度までに研究代表者及び研究分担者が推進してきた3つの研究である。そのうち主たるものは、橋本(研究分担者)が代表を務めた「自然災害に対する観光地の「災害弾力性」に関する評価指標の開発」である。災害復興過程において観光は3つのエンジン(精神・経済・教育)となることを核とした研究仮説を設定し、国内外の被災履歴をもつ観光地を対象とした調査研究を進めてきた。本研究はこれを発展させ、自然災害からの復興過程における観光の関与のプロセスを多角的に分析することを通して、復興支援に観光を導入する際の理論的基礎となる「復興観光モデル」の有効性を検証することである。
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研究成果の概要 |
自然災害からの復興過程における観光は、①原因と被害のタイプ、②発災から経過した時間、③被災を取り巻く社会的環境、④当該地域における観光の熟度、等の条件により多様に展開する。宮古市では語り部観光が生まれ、やがて観光まちづくりに変容して次世代に引き継がれている。裏磐梯(火山)では磐梯山噴火後に初期の復興事業が行われた頃の植生景観を明らかにし「復興観光」に関わる温泉事業や植林事業の経緯をまとめた。東日本大震災津波被災地における海岸防災施設復旧事業における環境配慮に関する事業を類型化し、観光も含む多面的機能の重要性を指摘した。冷害常襲地の二戸市では、飢饉に備える植物知識の豊富なストックを確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、自然災害の種類や災害発生からの時間経過が異なる複数の地域において事例研究を行っている。このことにより時間経過に伴う観光の変容について段階的な整理を実践した。また観光心理学、教育学、生態学、災害心理学など諸分野からの知見を取り入れた分析を行ったことにより、災害復興における観光の位置づけについて多角的に捉えることができた。また災害備荒録や磐梯山噴火後の植林活動に関する文献の掘り起こしなど、観光研究に多様なアプローチが可能であることを実証し得た。
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