研究課題/領域番号 |
19H04388
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80030:ジェンダー関連
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
藤本 由香里 明治大学, 国際日本学部, 専任教授 (50515939)
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研究分担者 |
石田 仁 明治学院大学, 社会学部, 研究員 (40601810)
ウェルカー ジェームズ 神奈川大学, 国際日本学部, 教授 (40710174)
長池 一美 大分大学, 教育マネジメント機構, 教授 (90364992)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2022年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2021年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2020年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2019年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
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キーワード | LGBT / BL / 表現と現実 / 社会学的意識調査 / 国際比較 / 伝播と変容 / 表象の簒奪 |
研究開始時の研究の概要 |
BL文化はいまや世界各国に広がりつつあるが、その受容のあり方は、それぞれの国で現実のLGBTが置かれた状況によって明らかな違いがある。本研究では、各国のBL文化受容の実態を調査するとともに、それぞれの国でのLBGTの現実とフィクションとの距離のあり方を焦点とする。同時に、日本国内でのBL読者と非読者との間のLGBTに対する認識の差異等についての社会調査を実施し、両者の協力の可能性を検討する。
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研究成果の概要 |
カナダ・メキシコ・フィリピン・マレーシア・台湾・韓国・タイ・フランス・ドイツ等で海外調査を行い、各国でのBL受容の実際、現実のLGBTQとの関係について調査を行い、AAS等の国際学会で報告を行った。 女性/ゲイ・バイセクシュアル男性を対象に、BLファンと非ファンに分けて調査した2本のウェブ調査を実施し分析を行い、簡易報告書、単純集計の報告書をネットで発表。日本社会学会でも発表した。 2023年5月開幕の「はじめてのBL展」(角川武蔵野ミュージアム)に監修協力。11月に国際学会「<BL>の国際的な広がりと、各国のLGBTQ」を、9か国19人の登壇者で日英両言語で開催し、研究成果を最終報告した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本においては「BLとゲイは対立するもの」という考え方が主流であったが、本研究によって改めて、海外ではBLファンとLGBTQの人々が協力してイベントを行う例が多くあることが確認された。各国でのイベントの特徴を角川武蔵野ミュージアムで行われた「はじめてのBL展」で世界地図にして示し、「BL年表」にもLGBTQに関する事項を盛り込み、両者の関係を示した。 最終国際会議「<BL>の海外への広がりと、各国のLGBTQ」において各国の事例報告と、特にタイのBL文化についての詳しい報告と討議、女性/ゲイ・バイセクシュアル男性を対象にBLファンと非ファンに分けて行ったアンケート調査の結果も報告・共有した。
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