研究課題/領域番号 |
19H04412
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90010:デザイン学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
畑山 満則 京都大学, 防災研究所, 教授 (10346059)
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研究分担者 |
宮川 祥子 慶應義塾大学, 看護医療学部(藤沢), 准教授 (00338203)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
7,930千円 (直接経費: 6,100千円、間接経費: 1,830千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2019年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
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キーワード | 情報システム / 災害対応 / 知識体系 / 行政システム / 災害NPO / システム開発 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、リスク対応型情報システムの開発・導入プロセスを知識体系(RAISBOK)としてまとめ、この体系を用いた開発者への実践ガイドを開発することを目的とする。「リスク対応型情報システム」とは、「災害リスク」に対応するための情報システムであり、災害発生直後の人的・物的資源が枯渇した状態で生じうる「運用リスク」(事前の要求分析とは違う要求が必要とされたり、必要なシステム構成や人員構成が確保できなくなることにより、想定通りの運用ができなくなったりすること)を回避し、情報処理を確実にこなすことができることを特徴とする。
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研究成果の概要 |
リスク対応型情報システムの開発・導入プロセスの体系化を試みた。過去の事例や本研究での実験から災害情報システムの運用上のリスクを、①対象とするべきスキルレベルの不明、②インフラの喪失、③システムの非効率性の顕在化、④運用の不安定、⑤要求の不確実性、⑥システム評価の曖昧性、⑦データ定義の不確定性、とした。これらの項目について既存の知識体系を照合し、上流工程としてのBABOKを拠り所としてREBOK、SWEBOK、SQuBOK、DMBOKを横断する知識体系としてRAISBOKを位置付けることとした。災害支援団体でのシステム開発に得られた知見を活用し、その有用性を確認するとともに課題を確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「災害リスク」に対応するための情報システムであり、災害発生直後の人的・物的資源が枯渇した状態で生じうる「運用リスク」を回避し、情報処理を確実にこなすことができることを特徴とする「リスク対応型情報システム」の開発・導入プロセスについて、ソフトウェア工学における既存の知識体系の枠組みと比較分析することで、リスク対応型特有の知識体系を提案した。この研究の成果は、現在、期待通りの成果をあげることができていない災害対応情報システムを、期待通り、または、期待以上に稼働させるためのブレイクスルーとなると考えている。
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