研究課題/領域番号 |
19H04418
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90020:図書館情報学および人文社会情報学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
上保 秀夫 筑波大学, 図書館情報メディア系, 教授 (00571184)
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研究分担者 |
松林 麻実子 筑波大学, 図書館情報メディア系, 講師 (10359581)
于 海涛 筑波大学, 図書館情報メディア系, 准教授 (30751052)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
16,250千円 (直接経費: 12,500千円、間接経費: 3,750千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2020年度: 7,150千円 (直接経費: 5,500千円、間接経費: 1,650千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 情報検索 / 会話検索 |
研究開始時の研究の概要 |
スマートスピーカーやチャットボットの普及により、自然な会話を通して検索を行う「会話検索」への関心が高まっている。図書館のレファレンスサービスのようなやりとりの実現が1つの理想である。しかし最新の会話検索システムであっても、一問一答型の単純な質問応答やキーワードに照合したウィキペディアのページ概要を読み上げるなど、単純な検索タスクしか解決できていない。そこで本研究では、会話検索技術の高度化を目的として、検索インタラクションに存在する様々な思考内容を言語化することで、検索会話の特性や技術的課題を明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究「情報検索における思考の言語化にもとづく検索インタラクションの会話化」は、検索インタラクションの会話化を強化する観点から、(1)検索思考内容の収集、(2)検索思考内容の言語表現データベースの構築、(3)検索思考内容言語表現の推定分析、(4)会話検索システムプロトタイプの開発と評価を実施し、会話検索システムの技術的課題を考察した。本研究の具体的な成果としては、多様な検索方略の発見、それらの言語表現データベース構築、推定が困難な検索方略の同定、プロトタイプシステムの構築、そして、今後の技術課題の解明があげられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、従来研究されてきたキーワード検索方式において「無言」で行われてきたユーザと検索システムとのやりとりを検索方略に焦点を当てることで言語化できたことに学術的意義がある。また、言語化された検索方略のうち、言語表現から推定の容易な検索方略と困難な方略を解明できた点、検索方略分類器を実装することで会話検索のプロトタイプシステムの開発と評価を実現できた点も学術的意義がある。一方、近年生成系対話型AIが情報アクセスの一手段として急速に普及していく中で、検索方略というユーザ視点から会話検索システムの技術課題を明らかにできた点に社会的意義がある。
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