研究課題/領域番号 |
19H04452
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90110:生体医工学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
須藤 亮 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (20407141)
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研究分担者 |
山下 忠紘 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 講師 (00827339)
谷下 一夫 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 名誉教授 (10101776)
三高 俊広 札幌医科大学, 医学部, 教授 (50231618)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,030千円 (直接経費: 13,100千円、間接経費: 3,930千円)
2022年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2021年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2020年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2019年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | 血管相互作用 / 三次元肝組織 / 胆管がんオルガノイド / 三次元組織工学 / 組織工学 / 細胞バイオメカニクス |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では血管相互作用に着目して異なる組織が複合化した複雑な三次元組織を生体外の小さな培養デバイス上で構築する手法の構築に取り組む。まず、培養デバイスにおいて血管そのものの構築に取り組み、その高機能化を図る。次に、正常組織(三次元肝組織)との相互作用を解析する。また同時に、腫瘍組織(胆管がん培養組織)との相互作用を解析する。以上の研究を通して複雑な組織を再構築する際の血管相互作用を明らかにすることで、立体臓器の再生技術や新たな癌治療戦略の立案に役立つ基礎的な知見を得る。
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研究成果の概要 |
血管と周囲組織(正常組織や腫瘍組織)の相互作用(血管相互作用)を適切に調節することは、複数の組織が複合化した高次の三次元組織を構築する組織工学(三次元コンプレックス組織工学)において非常に重要である。そこで、本研究ではまず生体外で機能的な血管構造を構築し、これを基軸にして血管相互作用を調べた。次に、血管と肝組織(正常組織)を融合する三次元培養法を確立した。また、血管・リンパ管と胆管がんオルガノイド(腫瘍組織)を近接培養するデバイスを作製し、血管・リンパ管が胆管がんオルガノイドの成長に与える影響を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、血管相互作用を基軸として、血管と三次元肝組織(実質組織)、および血管と胆管がんオルガノイド(腫瘍組織)の関係を明らかにすることによって、複数の組織が複合化した高次の三次元組織を構築する組織工学(三次元コンプレックス組織工学)の学術基盤を創生した。三次元組織工学において血管組織と実質組織、および血管組織と腫瘍組織の相互作用(血管相互作用)を解明することは極めて重要な課題であり、立体臓器の再生手法や新たながん治療戦略の立案につながる。
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