研究課題/領域番号 |
19H04462
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90120:生体材料学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
上高原 理暢 東北大学, 環境科学研究科, 教授 (80362854)
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研究分担者 |
池田 通 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (00211029)
奥田 貴俊 順天堂大学, 医学部, 准教授 (00348955)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2022年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2021年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2020年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2019年度: 8,970千円 (直接経費: 6,900千円、間接経費: 2,070千円)
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キーワード | 骨再生 / リン酸カルシウム / セメント / Masquelet法 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、大きな骨欠損を患者の負担をできるだけ小さく治療する技術確立のために、骨再生能力の高い新規骨セメントを開発し、それを利用した治療法を提案することを目的とする。そのために、従来の治療における骨修復メカニズムを解明すると共に、その知見を利用した新規骨セメントの創製を行う。創製した骨セメントの材料学的および生物学的評価を行うことで、骨再生能力を評価すると共に、それを利用した治療法の検討を行う。
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研究成果の概要 |
骨再生能力が高いリン酸カルシウムからなる球状多孔質顆粒を、水との反応により水酸アパタイトを形成して硬化するリン酸カルシウム粉末からなる結合材と混合してセメントとした。これにより、硬化体の気孔率が高く、ミクロ孔とマクロ孔を有する多孔質なセメントの作製に成功した。このセメントの硬化体を、我々の提案する改良型Masquelet法でラットの骨欠損部に移植したところ、断端周辺から骨再生挙動が見られることを明らかにし、作製したセメントと改良型Masquelet法の有用性を明らかにできた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、大きな骨欠損に対する画期的な再建法としてMasqueletらが提唱した手術法が注目され、わが国でも実施され始めている。しかし、患者自身から大量の骨の採取が必要であるため、患者の負担が非常に大きい。本研究では、患者からの骨の採取をできるだけ減らしつつ早期の骨再生を可能とする治療法の開発につながる研究である。高い骨再生能力を示す可能性のあるセメントの作製に成功し、それを用いた新たな治療方法の可能性も示すことができた。
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