研究課題/領域番号 |
19H04485
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90130:医用システム関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
田中 浩基 京都大学, 複合原子力科学研究所, 教授 (70391274)
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研究分担者 |
櫻井 良憲 京都大学, 複合原子力科学研究所, 准教授 (20273534)
川端 信司 大阪医科薬科大学, 医学部, 准教授 (20340549)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2021年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2020年度: 6,760千円 (直接経費: 5,200千円、間接経費: 1,560千円)
2019年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
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キーワード | 中性子捕捉療法 / BNCT / 多門照射 / 品質保証 / 適応拡大 / 強度変調体 / ボーラス |
研究開始時の研究の概要 |
現在サイクロトロン加速器BNCTにおける治験は脳腫瘍、頭頸部がんに限っているが、装置の増加に伴い、今後は表層がん、体幹部への照射へ適応拡大が期待される。 本研究においては治療深度・領域を自由に変更可能(オーダーメイド)な照射方法を開発することと、その品質保証方法を確立することを目的とする。表層がんに対しては新たにBNCT用ボーラス、フィルターを開発し、均一かつ表層に照射する手法を開発する。体幹部のような7cmよりも深部に対しては多門照射の最適化行うことで深部に対して均一に照射する手法について開発を行 い、加速器BNCTの適応拡大に必要となる品質保証方法を含めた基盤技術を確立する。
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研究成果の概要 |
加速器中性子システムを用いたホウ素中性子捕捉療法用の適応拡大を目指して、治療深度・領域を自由に変更可能(オーダーメイド)な照射方法を開発し、その品質保証方法を確立した。浅い部分には変形可能な新規ゲルボーラス、30mm程度までは強度変調体による複数照射、深部に対しては多門照射が有効であることを確認した。品質保証方法として、CTデータから3Dプリンターを用いて水ファントムを作成し照射試験と治療計画によるシミュレーションとの熱中性子束の比較を行う一連のプロセスを確立し、患者品質保証方法が有効であることを確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
加速器中性子システムを用いたホウ素中性子捕捉療法は現在、切除不能な局所進行又は局所再発の頭頸部癌のみに対して保険適応されており、他の疾患への適応拡大が望まれている。本研究において実施した治療深度・領域を自由に変更可能な照射方法の実現により、浅い部分から、深部への治療が可能であることを示すことができた。また、この照射方法の品質保証方法を確立した。電荷を持たない中性子を制御して照射できることは学術的に有意義であることを示すことができた。今後、臨床応用により、加速器ホウ素中性子捕捉療法の適応拡大が期待される。
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