研究課題/領域番号 |
19H04486
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90130:医用システム関連
|
研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
山本 達之 島根大学, 学術研究院農生命科学系, 教授 (60230570)
|
研究分担者 |
佐藤 英俊 関西学院大学, 生命環境学部, 教授 (10300873)
石原 俊治 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 教授 (80263531)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2022年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 7,150千円 (直接経費: 5,500千円、間接経費: 1,650千円)
2019年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
|
キーワード | ラマン分光法 / 好酸球性食道炎 / 非生検的診断法 / エオジノフィルペルオキシダーゼ / ラマンプローブ / エオジノフィルペルオキダーゼ / ファイバープローブ |
研究開始時の研究の概要 |
患者数が近年増加している好酸球性食道炎は,食道粘膜に好酸球が多数浸潤して炎症を引き起こす遅延型食物アレルギー性疾患の一種である。現在唯一の確定診断法は,食道粘膜の生検による病理組織診断であるが,診断基準が明確でないため,多数箇所からの生検が必要である。本疾患の患者は,多くが高齢者であり,抗血栓薬の服用者が多い。このため,出血を伴う生検が大きな問題となっている。我々は,好酸球にのみ含まれるエオジノフィルペルオキシダーゼ(EP)のラマンスペクトルの有無によって,患者負担が少ない非生検的新規診断可能な手法を開発し,内視鏡に組み込み可能なファイバスコープラマン装置を開発する。
|
研究成果の概要 |
・マウス食道粘膜から,好酸球性食道炎のエオジノフィルペルオキシダーゼ由来のラマンスペクトルを測定するために必要な技術の確立に成功した。・自動測定法の技術の確立にも成功した。・重畳する多成分からのEP成分の抽出を行うための技術は確立できた。しかし,協力企業と共に,ノイズの影響に強い自動解析ソフトウェアを,目指した。残念ながら,ソフトウェア開発には至らなかった。・EPの浸潤の診断手法の確立を目指した。しかしながら,上記の自動ソフトウェアの開発に至らなかったため, EPの浸潤の診断手法の確立は,今後の課題として残された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
マウス食道粘膜から,好酸球性食道炎のエオジノフィルペルオキシダーゼ由来のラマンスペクトルを測定するために必要な技術の確立に成功し,自動測定法の技術の確立にも成功した。また,重畳する多成分からのEP成分の抽出を行うための技術は確立できた。しかし,協力企業と共に,ノイズの影響に強い自動解析ソフトウェアを,目指した。EPの浸潤の診断手法の確立を目指した。しかしながら,上記の自動ソフトウェアの開発に至らなかったものの, EPの浸潤の診断手法のは原理的に確立されたと言える。今後,ヒトを対象とする研究倫理審査を経て,本格的な診断方法の開発に期待したい。
|