研究課題/領域番号 |
19H04503
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90150:医療福祉工学関連
|
研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
菊池 武士 大分大学, 理工学部, 教授 (10372137)
|
研究分担者 |
福永 道彦 大分大学, 理工学部, 准教授 (90581710)
池田 真一 大分大学, 医学部, 助教 (70444883)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
15,990千円 (直接経費: 12,300千円、間接経費: 3,690千円)
2022年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2020年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
|
キーワード | 動作支援技術 / 生体支援 / 生体支援装置 |
研究開始時の研究の概要 |
これまでの身体支援機器は身体の解剖学的構造や柔軟性,多自由度性を十分に考慮しておらず,適用可能な動作範囲や使用者が限定される.例えば膝関節は,滑りと転がりによる軸移動が生じるため,通常のロボット関節(単軸機構)では,特に深屈曲で装置との「ズレ」が大きく,人間-機械接触面(表在)や生体関節内部(深部)に余計な負荷が生じる.本研究では,真に人間親和性の高い生体支援機器を実現するために,① 人の運動軸と機器・器具の運動軸との「ズレ」が身体に与える負担の定量評価法,および,② 上記の「ズレ」による負担を最小化し,補助効果を最大化する機器の設計手法を確立する.
|
研究成果の概要 |
本研究は,人間の膝関節と足関節(足首)に装着して運動を補助する機器・器具(医療用装具やパワーアシストスーツ等)を対象とし,① 人の運動軸と機器・器具の運動軸との「ズレ」が身体に与える負担の定量評価法の確立と,② 上記の「ズレ」による負担を最小化し,補助効果を最大化する機器の設計手法の確立を目標に実施した.まず①を達成するために,研究代表者が提案するせん断力検出シート,生体力学シミュレーション等によって身体の表在と深部の負荷を定量化した.次に②を達成するために,生体膝模擬関節によるアシスト機構と,非線形柔軟関節による足関節アシストを対象として,前述の評価結果に基づく最適設計手法を構築した.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
工学技術の応用で高齢者等の身体能力を補助し,生活・労働支援を行うことが重要である.しかし,これまでの身体支援機器は身体の解剖学的構造や柔軟性,多自由度性を十分に考慮しておらず,適用可能な動作範囲や使用者が限定される.例えば膝関節は,滑りと転がりによる軸移動が生じるため,通常のロボット関節(単軸機構)では,特に深屈曲で装置との「ズレ」が大きく,人間-機械接触面(表在)や生体関節内部(深部)に余計な負荷が生じる.そこで,この人間-機械間の「ズレ」による身体負担の定量評価法や,この負担を最小化する機器の設計手法を解明し,真に人間親和性の高い機器開発の加速に寄与する.
|