研究課題/領域番号 |
19H05649
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研究種目 |
基盤研究(S)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
大区分H
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
山本 雅之 東北大学, 東北メディカル・メガバンク機構, 教授 (50166823)
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研究分担者 |
田口 恵子 東北大学, 医学系研究科, 准教授 (20466527)
鈴木 隆史 東北大学, 医学系研究科, 准教授 (70508308)
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研究期間 (年度) |
2019-06-26 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
198,900千円 (直接経費: 153,000千円、間接経費: 45,900千円)
2023年度: 34,710千円 (直接経費: 26,700千円、間接経費: 8,010千円)
2022年度: 38,480千円 (直接経費: 29,600千円、間接経費: 8,880千円)
2021年度: 41,600千円 (直接経費: 32,000千円、間接経費: 9,600千円)
2020年度: 41,600千円 (直接経費: 32,000千円、間接経費: 9,600千円)
2019年度: 42,510千円 (直接経費: 32,700千円、間接経費: 9,810千円)
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キーワード | ストレス応答 / Keap1 |
研究開始時の研究の概要 |
私たちは常に外界からのストレスに曝されており、それに対する応答は生体の恒常性維持に必須である。酸素、紫外線、大気や食物中の化学物質など環境由来ストレスの増加は生体内レドックスバランスの撹乱を招来し、多くの疾患の共通基盤を形成している。健康長寿を実現するためには、生体の酸化ストレス応答機構全容の理解とその制御メカニズムの詳細な解明が極めて重要である。本研究では、生体の酸化ストレス応答機構において中心的な役割を果たしているKEAP1-NRF2制御系の機能メカニズムの解明に挑むとともに、ストレス関連疾患の予防・治療に対する同制御系の貢献を明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究では、酸化ストレス応答機構KEAP1-NRF2系の機能と制御の分子メカニズムの解明、さらに、加齢関連疾患の予防・治療におけるNRF2の貢献を明らかにすることを目指した。KEAP1による複数センサー残基を使い分ける 仕組みを解明した。また、糖尿病や認知症などの疾患予防や治療にNRF2活性化が有効であることを実証した。 さらに、世界で初めて遺伝子ノックアウトマウスの宇宙滞在実験に成功し、宇宙ストレス応答に対するNRF2の寄与を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は酸化ストレス感知メカニズムの分子基盤を明らかにしたが、この知見は今後の創薬開発に極めて有益な情報を提供するものと期待される。また、本研究の宇宙マウス実験は、今後の病態モデルマウスを用いた宇宙実験や老化研究のロールモデルになると期待される。宇宙滞在による加齢変化の克服にNRF2が重要であることを示したことは、宇宙旅行の健康管理に重要な知見を与えるだけでなく、地上における加齢変化に関連する疾患予防および健康長寿実現に貢献することが期待される。
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評価記号 |
中間評価所見 (区分)
A: 研究領域の設定目的に照らして、期待どおりの進展が認められる
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