研究課題/領域番号 |
19H05660
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研究種目 |
基盤研究(S)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
大区分J
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
影浦 峡 東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 教授 (00211152)
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研究分担者 |
阿辺川 武 東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 特任准教授 (00431776)
藤田 篤 国立研究開発法人情報通信研究機構, ユニバーサルコミュニケーション研究所先進的音声翻訳研究開発推進センター, 主任研究員 (10402801)
内山 将夫 国立研究開発法人情報通信研究機構, ユニバーサルコミュニケーション研究所先進的音声翻訳研究開発推進センター, 室長 (70293496)
宮田 玲 東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 講師 (70804300)
山田 優 立教大学, 異文化コミュニケーション学部, 教授 (70645001)
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研究期間 (年度) |
2019-06-26 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
177,710千円 (直接経費: 136,700千円、間接経費: 41,010千円)
2023年度: 33,150千円 (直接経費: 25,500千円、間接経費: 7,650千円)
2022年度: 32,890千円 (直接経費: 25,300千円、間接経費: 7,590千円)
2021年度: 33,150千円 (直接経費: 25,500千円、間接経費: 7,650千円)
2020年度: 37,700千円 (直接経費: 29,000千円、間接経費: 8,700千円)
2019年度: 40,820千円 (直接経費: 31,400千円、間接経費: 9,420千円)
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キーワード | 翻訳プロセス・モデル / 翻訳規範 / 翻訳コンピテンス / メタ言語 / 翻訳テクノロジー / 機械翻訳 / 翻訳教育 / 翻訳環境 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、翻訳プロセスに翻訳規範とコンピテンスの要素を対応づけた翻訳プロセス・モデルを構築し関連する機構・技術を開発する。研究は、大きく、(1) 翻訳プロセス・モデルの構築と、(2) 技術開発、(3) 統合環境の構築、(4) モデルの評価の4フェーズから構成される。研究期間の前半はモデル構築と技術開発、後半は統合環境の構築とモデルの評価に重点を置くが、モデルが規範的な性格を有することから、構築・改善と評価を繰り返しながらモデルを精緻化する。 翻訳統合環境・翻訳教育環境、翻訳プロセス要素の自動化技術、データ、メタ言語は研究終了時までにシステム・刊行物・データとして公開する。
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研究成果の概要 |
(1) 翻訳プロセスに翻訳規範とコンピテンスの要素を対応づけた翻訳プロセスモデルを構築した。そのために必要なメタ言語を、プロジェクト、起点言語文書属性、起点言語文書要素、方略、効果、イシュー、主観評価表現、コンピテンス、差異記述に関して構築し、公開した。 (2) モデルを組み込んだ統合翻訳環境を構築し公開した。翻訳プロセスを考慮した翻訳・機械翻訳および関連技術の自動化手法(評価を含む)を開発し、メタ言語とともに実証評価を行うとともに必要な要素を統合翻訳環境に組み込んだ。 (3) メタ言語、起点言語文書評価システム、基礎翻訳データ各種を公開した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
翻訳プロセスと翻訳に必要なコンピテンスを高い解像度で記述することにより、ニューラル機械翻訳(NMT)や大規模言語モデル(LLM)の発展をめぐって印象論的なかたちでなされがちな、翻訳とはどのようなものか、NMTは人間の翻訳に取って代わるかといった問いを科学的に検討する共通の手段を示したことは社会的に大きな意義を有する。これらの解明を通して、翻訳教育の新たな枠組みを提案し有効性を示したことは教育応用の先端を拓く。また、NNMTのさらなる展開とNMTと人間の協調関係を踏まえた評価技術のメタ評価、関連技術の開発とシステム公開は、技術そのものの学術的意義に加えて今後の方向性を示した点で極めて重要である。
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評価記号 |
事後評価所見 (区分)
A: 研究領域の設定目的に照らして、期待どおりの成果があった
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評価記号 |
中間評価所見 (区分)
A: 研究領域の設定目的に照らして、期待どおりの進展が認められる
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