研究課題/領域番号 |
19J00257
|
研究種目 |
特別研究員奨励費
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分15010:素粒子、原子核、宇宙線および宇宙物理に関連する理論
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
宮地 真路 東京大学, 大学院理学系研究科, 特別研究員(PD)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-25 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | AdS/CFT対応 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、AdS/CFT対応を利用して、量子重力の動力学を調べることを目標としている。そのために本研究では、ラージNを必ずしも仮定しないCFTを調べ、その振る舞いから量子重力の物理を解析する。特に有限の自由度Nを持つCFTの多点相関関数を、様々な極限を取ることによって、解析的・数値的に調べる。それによって重力の量子効果を研究する。
|
研究実績の概要 |
本年度執筆者は、ブラックホールの非摂動的な衝突過程、AdS/CFT対応を用い共形場理論の立場から研究した。この際に近年発展しつつある2次元共形場理論のFusion Kernel法を用いることで、Newton定数が0でない場合を調べることが出来ることを明らかにした。具体的には、AdS時空内で複数のブラックホールが衝突する際の、相関関数やエンタングルメントエントロピーを非摂動的に計算した。特に自由場理論では成立することが知られている、エンタングルメントエントロピーの励起による増加分が満たすSum ruleが、ブラックホールの衝突の際に満たされないことを示し、またSum ruleからのずれが負であることも示した。これは重力が引力であることに対応する。また、本年度執筆者は2次元共形場理論のFusion Kernel法を用いて、共形場理論の持つ量子カオス的側面の研究を行った。具体的には局所励起状態のエンタングルメントエントロピーや、Out-of-time-ordered相関関数を、central charge有限の環境下において計算する方法を開発した。これらの量はAdS/CFT対応において各々重力理論における対応物が存在するため、今回の研究によってNewton係数に関し非摂動的な情報を得られたと言える。以上の結果から、本研究課題の非摂動的な重力理論を共形場理論を用いて理解するという目的は、本年度十分に進捗したと言える。
|
現在までの達成度 (段落) |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
|