研究課題/領域番号 |
19J00923
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分02050:文学一般関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
棚瀬 あずさ 慶應義塾大学, 商学部, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2019-04-25 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | モデルニスモ / 象徴主義 / 近代詩 / ラテンアメリカ文学 / ポストコロニアリズム / グローバリズム / フランス文学 |
研究開始時の研究の概要 |
19世紀末から20世紀初頭までイスパノアメリカを中心に展開された文学運動「モデルニスモ」は、スペイン語文学、中でも特に詩の主題や語法を、先進的な西欧芸術をモデルに拡大することを目指す運動であり、同時期に世界規模でインパクトを持ったフランス象徴主義の影響を強く受けている。本研究は、一般に「非国家的な課題」(A. Balakian)を扱うと言われる象徴主義の詩的言語に、実は各地の文化的・社会的背景に由来する看取しづらい地域的特質が存在するのではないかという仮説のもと、モデルニスモの詩がフランス象徴詩との関わりにおいて持つ固有の性質を、両者の原典の比較分析から明らかにしようとするものである。
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研究実績の概要 |
モデルニスモとは、19世紀末から20世紀初頭にかけて、イスパノアメリカを中心にスペイン語圏で展開された文学運動である。スペイン語文学、なかでも特に詩の主題や語法を、先進的な西欧芸術をモデルに拡大することを目指し、同時期に世界規模でインパクトを持ったフランス象徴主義の影響を強く受けた。本研究は、一般に「非国家的な課題」(A・バラキアン)を扱うと言われる象徴主義の詩的言語に、実は各地の文化的・社会的背景に由来する看取しづらい地域的特質が存在するのではないかという仮説のもと、モデルニスモの詩がフランス象徴詩との関わりにおいて持つ固有の性質を、原典の比較分析から明らかにすることをめざしている。 研究計画の最終年度にあたる本年度は、これまでの研究の成果を、論文「周縁の詩的言語におけるモダニティ―イスパノアメリカ・モデルニスモの軽薄をめぐる考察」(『ラテンアメリカ研究年報』41号、2021年7月)及び口頭報告 "Ante 'l’Empire a la fin de la decadence': decadentismo periferico en los modernistas hispanoamericanos"(Latin American Studies Association年次大会、2021年5月)として発表した。また、講演"Ars poetica de Ruben Dario: Teoria y metapoesia"(ELE Momotombo, 2022年1月)を行なった。 昨年度に雑誌『迷宮』(ボルヘス会)に投稿した論文「詩人ボルヘスとモデルニスモ」は、新型コロナウイルス感染拡大にともなう諸事情で刊行が遅れているが、2022年度中には刊行される見込みである。 また、本研究の成果を取り入れた詩人ルベン・ダリーオ研究の書籍(スペイン語)をまとめる作業を進めた。 なお、コロナ禍のため海外渡航が難しく、当初の研究計画において予定していたフランスにおける研究滞在とスペインにおける学会発表は実施することができなかった。
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現在までの達成度 (段落) |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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