研究課題/領域番号 |
19J00954
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分17010:宇宙惑星科学関連
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研究機関 | 京都大学 (2021) 国立極地研究所 (2019-2020) |
研究代表者 |
竹之内 惇志 京都大学, 総合博物館, 助教
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研究期間 (年度) |
2019-04-25 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 衝撃変成作用 / 普通コンドライト / アルゴン年代 / 希ガス年代測定 / 隕石 / アルゴン同位体年代 / コンドライト |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では衝撃変成を受けた普通コンドライトにおいて、衝撃変成組織観察とAr-Ar年代分析から、その隕石が経験した衝撃イベントの規模の推定とその時期を明らかにする。同様の観察・分析を複数(>100個)の隕石において行い、太陽系における小天体衝突の規模の時代変化を明らかにする。特に、高圧鉱物の相転移・逆相転移に着目し、強い衝撃を受けたと考えられる隕石に注目することで、大規模な衝撃(=大きな軌道の乱れ)がいつの時代に頻発したのかを物質科学的な側面から明らかにする。
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研究実績の概要 |
現在の太陽系形成モデルにおいて、太陽系形成直後に物質が大移動したとするモデルは観測やシミュレーションにおいて広く支持されている。しかし、そのモデルを直接支持する物質科学的な証拠は今の所見つかっていない。一方,太陽系内で物質の撹乱が起きると,天体同士が衝突し,衝撃イベントが数多く発生すると考えられている。隕石はタイプ毎に特定の時期に集中して衝撃イベントを経験したことが予想されているが、報告数が少なく物質移動との関連は明らかでない。本研究では多くの隕石において、その衝撃変成組織観察及び希ガス年代測定を行うことで、いつ、どのような衝突イベントが起きたのかを明らかにし、小天体の動きや起動の乱れの時代変化を物質科学的側面から明らかにすることを目的とした。 これまで35個の隕石の衝撃変成組織とAr/Ar年代を詳細に分析し,衝撃変成作用,つまり天体衝突現象の時代変化を調べた。その結果,高圧鉱物を含む隕石や強い衝撃変成作用を含む隕石は比較的最近の衝撃イベントを記録していることが明らかとなった。これまでの研究で報告がなかった20~30億年程度の年代を示す隕石もいくつか発見され,分析数を増やすことの重要性を確認した。また,衝撃変成組織をかき消してしまうくらい熱の影響が大きい衝撃イベントが42億年程度まで発生しており,その後は見られなくなったことが新たに明らかとなった。これらは天体衝突現象が時代とともに変化してきたことを示唆しており,今後同様の方針でさらなる分析を行うことで太陽系形成に伴う物質移動の明確な証拠を掴むことができると考えられる。
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現在までの達成度 (段落) |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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