研究課題/領域番号 |
19J01119
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分15020:素粒子、原子核、宇宙線および宇宙物理に関連する実験
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
岩本 康之介 東京大学, 大学院理学系研究科, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2019-04-25 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ニュートリノ / CP対称性 / J-PARC / ニュートリノ振動 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、T2K前置検出器ND280に新型飛跡検出器を導入しニュートリノ振動の精密測定を行い、ニュートリノにおけるCP対称性の破れの兆候を得ることである。現在のT2K実験において系統誤差の主要因であるニュートリノ反応断面積の不定性削減のため、全方位と低運動量の荷電粒子に高い感度を持つシンチレータ型飛跡検出器SuperFGDを実装し、高度化された検出器による向上された飛跡再構成・粒子識別を行う。
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研究実績の概要 |
昨年度に立ち上げたND280アップグレードにおけるソフトウェアグループを引き続き主導し、次世代のT2Kにおけるニュートリノ物理研究に向けたソフトウェアの開発を行った。解析用検出器シミュレーションに2019年までのSuperFGDビーム試験によって得られた検出器・光センサ・電子回路の応答を再現するシミュレーション及び飛跡再構成ツールの開発を行った。それにより、ミューオンニュートリノと電子ニュートリノの信号識別アルゴリズム開発を行い、ND280アップグレードによる物理現象の測定効率を推定した。現状はSuperFGDのみでの測定を用いた物理解析の確立に注力しており、TPCやTOFから得られる測定を組み合わせた、ND280アップグレード全体を用いた物理測定・ニュートリノ事象の再構成への開発が進行中である。 引き続きND280アップグレードにおけるSuperFGDの2022年実用化に向け、国際共同研究者達と協力しながらデータ収集システムの開発が進行した。ND280アップグレードによって実装される、SuperFGDを含めた新型検出器群を現在のND280のデータ収集フレームワークに統合する上で、MIDASソフトウェアパッケージを各検出器のデータ収集システムで運用する必要がある。実機におけるフロントエンド基板と端末を用いたデータ収集システムの試験を行うために、MicroZed評価キットやZYNQ評価ボードを用いてMIDASのセットアップ及びデータ収集試験が進行した。当初懸念していたフロントエンドでのデータ圧縮を含めたデータ収集システムのセットアップやバックエンドPCの実装において、米国・フランス・スイスの共同研究者及びエンジニアと共同して準備を行っている。
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現在までの達成度 (段落) |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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