研究課題/領域番号 |
19J01121
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分09060:特別支援教育関連
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研究機関 | 一橋大学 (2020-2021) 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター (2019) |
研究代表者 |
奥村 安寿子 一橋大学, 森有礼高等教育国際流動化機構, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2019-04-25 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 未就学児 / 文字認識 / 音韻意識 / 集団指導 / 到達基準 / 早期発見 / 見本合わせ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,文字を正式に習う以前の未就学児が,ひらがなに対してどのような知識を持っているかを脳活動と行動の観点から明らかにする。その結果を基に,小学校に入ってから読みの学習でつまずき得る子どもを,就学前の段階で早期に発見する方法を検討する。さらに,幼稚園/保育園および自治体と連携し,読みの基礎になる力の一斉チェック,気になる子どもの詳しい評価,およびそうした子どもの支援と小学校への引き継ぎに至るシステムを開発する。
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研究実績の概要 |
未就学児の文字認識を促進するプログラムとして、歌と身体活動を通じた音韻意識(モーラ抽出)の集団指導を開発・実装した。 音韻意識(モーラ抽出)の獲得を促す歌と身体活動を作成し、幼稚園・保育園のクラス担任が、1日1回5分程度の指導を行うプログラムを開発した。このプログラムを国内の幼稚園5ヶ所に実装し、計140名程度の4-6歳児に指導を行った。指導と並行して複数回の効果測定を行ったところ、5歳児学年(就学前年)では、モーラ抽出を獲得できた児が1学期から2学期にかけて有意に増加し、文字認識は1学期から3学期にかけて、目標(ひらがな清音:45文字中、40文字以上)を達成した児が有意に増加した。また、個々の対象児における、抽出と清音の通過時点を検討したところ、過半数の児でモーラ抽出の獲得が文字認識の達成よりも先行、ないし文字認識と同時であった。4歳児学年(就学前々年)についても、モーラ抽出の成績向上が認められ、学年末に抽出獲得を達成した児の割合が、本指導プログラムを受けたことのない5歳児と同等であった。 これらの結果から、未就学児の文字認識を促進する指導プログラムは、5歳児・4歳児の両学年でモーラ抽出の獲得を促すことが示された。また、5歳児では抽出の通過が文字認識に先行ないし同時であったことから、4歳児学年ないし5歳児学年の前半に本指導プログラムを実施し、モーラ抽出を先に高めることで、文字認識の獲得を促進し、読み困難を集団単位で予防できる可能性が示された。
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現在までの達成度 (段落) |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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