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ウイルスベクターを用いた耐塩性Vigna属野生種の遺伝子機能解析基盤の構築

研究課題

研究課題/領域番号 19J01293
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
審査区分 小区分39010:遺伝育種科学関連
研究機関国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構

研究代表者

有賀 裕剛  国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 遺伝資源センター, 特別研究員(PD) (00849060)

研究期間 (年度) 2019-04-25 – 2022-03-31
研究課題ステータス 採択後辞退 (2020年度)
配分額 *注記
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワード耐塩性 / ウイルスベクター
研究開始時の研究の概要

アズキやササゲに代表されるVigna属の野生種には高い耐塩性を獲得したものが複数存在し、これらが示す耐性メカニズムは独立しているものの、いずれも数遺伝子座によって決定づけられていることが明らかとなった。しかしこれらの野生種は形質転換系が確立しておらず、個々の遺伝子についての機能検証は困難である。
そこで本研究ではVigna属に適用可能なウイルスベクターの構築、およびそれらを用いたゲノム編集や遺伝子サイレンシングにより形質転換なしに遺伝子機能に迫る技術基盤を確立する。さらに確立した技術を用いて耐塩性QTL上の候補遺伝子について機能解析を行うことで責任遺伝子の同定、耐塩性メカニズムの解明を目指す。

研究実績の概要

本研究推進の上で最も重要となる耐塩性Vigna属野生種に感染するウイルスベクターの開発に着手した。ヒナアズキ (V.riukiuensis) およびハマササゲ (V.marina) の自生地である沖縄県宮古島に渡り、当該植物をサンプリングした。収集サンプルから抽出した全RNAを用いてRNA-seqを行なった結果、Cucumber mosaic virus (CMV) およびBean common mosaic virus (BCMV) が検出された。特にCMVに関しては他の植物種におけるウイルスベクターとしての利用例が多く、耐塩性Vigna属野生種においても有効なウイルスベクターが構築できると考えられた。そこで検出されたCMVをVigCMVと命名し、その完全長塩基配列を決定した。
CMVは3本のRNAからゲノムが成り立つウイルスである。申請者は3本の完全長cDNAをそれぞれクローニングし、プラスミド内の植物恒常発現用プロモーターの下流に組込んだ。また、VigCMVのRNA2およびRNA3の塩基配列を改変し、外来DNA断片を組込むための制限酵素サイトを付加し、VigCMV-REと命名した。
作成したプラスミドDNAをアグロバクテリウムに形質転換し、アグロバクテリウム懸濁液による遺伝子一過的発現システムを利用したウイルス感染系を構築した。構築したシステムをタバコ (Nicotiana benthamiana) に供した結果、VigCMVおよびVigCMV-REはいずれもタバコにおいて全身感染した。一方で、同システムをヒナアズキおよびハマササゲに供したところアグロバクテリウム懸濁液が葉に浸潤せず、VigCMVの感染が認められなかった。そこで現在は、タバコで増幅したVigCMVおよびVigCMV-REを精製し、ヒナアズキおよびハマササゲに機械接種するシステムの構築を進めている。

現在までの達成度 (段落)

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

今後の研究の推進方策

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

報告書

(1件)
  • 2019 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Establishment of Virus-mediated gene function analysis tool for wild Vigna species2020

    • 著者名/発表者名
      有賀裕剛、一木(植原)珠樹、内藤健
    • 学会等名
      第61回日本植物生理学会年会
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書

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公開日: 2019-05-29   更新日: 2024-03-26  

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