研究課題/領域番号 |
19J01474
|
研究種目 |
特別研究員奨励費
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
|
研究機関 | 法政大学 (2020-2021) 名古屋大学 (2019) |
研究代表者 |
水野 沙洸 法政大学, その他部局等, 研究補助者
|
研究期間 (年度) |
2019-04-25 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 血管内皮機能 / 有酸素性運動 / 血流制限下の運動 / 血流依存性血管拡張反応 / 血流パターン / 運動 / 加圧トレーニング |
研究開始時の研究の概要 |
運動中における「活動筋の低酸素化」に伴う生理刺激は、身体へ様々な生理適応をもたらす。この応答の増幅を狙いとして、従来単体で用いられてきた「低酸素環境下でのトレーニング」と「加圧トレーニング」を組み合わせることは、短時間・低負荷の運動であっても、代謝(耐糖能の改善)や循環機能(動脈スティフネスの低下)、骨格筋の適応(筋肥大・筋力向上)に対して優れた効果がもたらされると推察した。 したがって、本研究では、「低酸素環境」と「加圧」を有酸素性運動時に併用した際の生理応答(血圧、循環、代謝、筋活動)およびトレーニング効果(代謝・循環応答の改善、骨格筋の適応)を明らかにすることを目的とする。
|
研究実績の概要 |
本研究では,これまでに報告されている研究および予備実験の結果から,当初予定していた実験内容の修正を行った.低酸素ガス吸入を使用せずとも,運動時の大腿部への圧を調整することで,低酸素ガス吸入と同様の環境(組織酸素飽和度の低下)を作り出すことができることを確認した.したがって,血流制限下の運動を対象に研究を遂行した. 本年度実施した研究では,若年男性10名を対象とした.事前に測定した最高酸素摂取量の40%強度にて,30分間の下肢自転車エルゴメータ運動を3条件にて実施した:①血流制限を行わない条件(CON条件),②および③動脈遮断圧の40%あるいは80%にて大腿基部に血流制限を行う条件(40%条件および80%条件).なお,動脈遮断圧は超音波診断装置を用いて,安静仰臥位時に大腿基部を漸増的に駆血した際,後脛骨動脈の血流速度が消失する圧を動脈遮断圧として定義した.運動中は心拍数と血圧を連続的に記録した.運動前後に上腕動脈における血流依存性血管拡張反応(FMD)を測定した.その結果,血流制限下の自転車運動により平均血圧は上昇し,その程度は80%条件が最も大きかった.FMDは運動後にいずれの条件においても低下したが,40%条件およびCON条件のFMDに差は認められなかった.一方,80%条件では他の2条件と比較して運動後に低値を示した.以上の結果から,有酸素性運動時における血流制限は,動脈遮断圧を基準として高圧を用いる場合,非活動肢における顕著な血管内皮機能の低下を誘発する一方で,低圧を用いる場合はその低下が軽減されることが明らかとなった.
|
現在までの達成度 (段落) |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
|