研究課題/領域番号 |
19J02096
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分61020:ヒューマンインタフェースおよびインタラクション関連
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
中村 拓人 東京工業大学, 情報理工学院, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2019-04-25 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ハンガー反射 / 疑似力覚 / 触覚 / 力覚 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では錯覚現象を用いた簡便な力覚提示装置を用いて,ユーザの身体各所に力覚によるバイアスをかけることで,運動教示を試みる. 触覚の錯覚現象であるハンガー反射は,頭部に針金ハンガーを装着すると思わず頭回してしまうほどの強力な回転方向の力覚を生起させる現象である.本現象は頭部だけでなく,手首,腰,足首など身体各所で確認されており,簡便な装置で再現可能である. 本研究ではこのハンガー反射現象を発生させるデバイスを身体各所に装着させ,ユーザの身体に力覚によって動かしやすい方向と動かしにくい方向を提示し,スポーツのフォーム修正へ応用する.ハンガー反射による力覚バイアスにより,ユーザを正しいフォームへ導く.
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研究実績の概要 |
本年度は本課題における適用方向拡張の研究をおこなった.本課題では錯覚現象による力覚を提示して,スポーツ動作の誤った動きを抑制する方向に動かしにくくするバイアスかける.力覚によるバイアスを提示する方法として,ハンガー反射(皮膚の横ずれを特定の位置に提示すると力覚が生起する現象)という触覚の錯覚現象を用いている.本現象は頭部のヨー軸方向以外にも,ピッチ軸方向及びロール軸方向に発生することが知られていた.しかし,デバイスの装着状態が不安定であったため,本課題の応用対象であるスポーツに応用することは困難であった.そこで,本年度は非電源でピッチ軸方向にハンガー反射を安定的に提示するデバイスを開発した.ハンガー反射は皮膚の横ずれを利用しているため,開発したデバイスは額に上下方向の皮膚変形を発生させる.従来デバイスはバネ構造をヨー軸方向に配置したデバイスを用いていたが,今回のデバイスではピッチ軸(上下方向)にバネ構造を配置することでデバイス本体を装着した際に発生する弾性力方向をピッチ軸(上下)方向にすることを実現した.開発したデバイスによって,頭部をピッチ軸(頭部上下方向)に力覚を安定的に提示することができ,ゴルフスイング時に頭が上がりすぎてしまう姿勢の矯正などに応用できる.今後はデバイス使用の前後でのフォーム改善度などの調査を行っていく.また,頭部だけでなく,すでに手首・肘・膝などゴルフスイングに影響する部位でのハンガー反射提示デバイスも開発済みであるため,どれらを統合した練習方法の設計なども行っていく.
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現在までの達成度 (段落) |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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