研究課題/領域番号 |
19J10226
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分01030:宗教学関連
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研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
村山 木乃実 東京外国語大学, 総合国際学研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2019-04-25 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2020年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2019年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 宗教学 / 神秘主義 / イスラーム / イラン革命 / 文学 / イラン / 知識人 / アリー・シャリーアティー / ペルシア文学 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、高度な世俗化/西洋化が進んでいた1960年代後半のイラン社会で、シーア派改革思想を訴え、人々の心を再びイスラームへと向けた知識人アリー・シャリーアティーの思想を、宗教学の観点から総合的に分析するものである。 本研究では、これまでシャリーアティーの思想研究上注目されてこなかった文学作品も研究の範囲に入れた上で、シャリーアティーの思想の特徴の分析を試みる。さらに、その背景となった神秘主義思想、西洋哲学、イスラーム思想等との関連性も分析することで、シャリーアティーの宗教思想の独創性とイラン文化的固有性を解明する。
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研究実績の概要 |
本研究は、アリー・シャリーアティーの宗教に関わる思想を宗教学の視点から総合的に評価することを目的としている。 2020年度では、これまでの研究を博士論文としてまとめ、3月には初稿を提出することができた。 また、研究と並行して、アウトリーチ活動や書評の執筆も積極的に行った。 2020年8月は、書評専門紙「週間読書人」にファリダ・アフマディ著『声なき叫び』の書評を掲載した。『声なき叫び』は移民政策の問題点と解決策を論じた著作である。今回の書評では、この著作の紹介だけでなく、ペルシア文学研究者としての立場から、本書の冒頭と末尾に引用されているペルシア古典詩の解説も行った。2020年10月は、アウトリーチ活動として、「大学院ってどんなところ?―知られざる外大院生の生態―」を、東京外国語大学と協力してオンラインで開催した。内容は大学院生活や研究の進め方に関して、東京外国語大学の院生が学部生向けに説明するものである。2021年1月は、東京外国語大学総合文化研究所の機関誌『総合文化研究』に、「中村菜穂氏講演会 ペルシャの薔薇、テヘランの夜―イラン現代詩の修辞学をめぐる研究の現在―」を掲載した。2021年3月は、公益信託松尾金藏記念奨学基金同窓会 明翔会第三回研究報告会に参加し、発表を行った。発表「イスラームのペルシア化が持つ力―20 世紀イラン知識人の宗教事象の 記述の修辞性―」では、シャリーアティーが宗教をペルシア語で表現しているだけでなく、ペルシア文学の語りを用いている点に着目した。発表後の質疑応答の時間では、様々な分野の研究者と意見交換をすることができた。この発表とコメントは、博士論文の第5章に反映させた。
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現在までの達成度 (段落) |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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