研究課題/領域番号 |
19J10340
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分09060:特別支援教育関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
飯村 大智 筑波大学, 人間総合科学研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2019-04-25 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2019年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 吃音 / 就労 / 併存障害 / 社交不安障害 / 自閉スペクトラム症 / 注意欠如・多動症 / QOL / 社会的態度 |
研究開始時の研究の概要 |
話しことばの流暢性の障害である吃音は認知度の低さや支援のエビデンス不足のため、社会的不利となりやすい。特に就労において大きな活動・参加制約を受けていることが報告されており、ICFや社会モデルに基づいた吃音者の支援が求められている。 本研究では、吃音のある人が就労で直面している社会的障壁や雇用状況、吃音の否定的認識・態度、支援の実態についてを、吃音のある人と彼らを取り巻く周囲の両側面から社会心理学的・実験心理学的手法を用いて検証する。包括的な評価・支援を目的として、併存する発話・行動特性との関連も調べる。これらより吃音のある人が最大限の能力を発揮できる要因や環境を探索し理論的枠組みを作成する。
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研究実績の概要 |
吃音者対象の調査は2回実施した。1つ目の調査では,吃音と併存する障害(注意欠如・多動症,自閉スペクトラム症,社交不安障害)が吃音者の就労困難感に与える影響について検討した。自助団体を介して調査協力を行い,成人吃音者110名を分析対象とした。調査協力者の21.1%,12.7%,42.7%がそれぞれADHD,ASD,SADの疑いが見られ,これらの協力者は就労困難感を強く感じていることが分かった。そのため,併存する障害にも注目して評価を行う必要性が示された。 2つ目の調査では,就労状況や併存する障害が吃音者のQOLに与える影響を検討した。対象は成人吃音者30名であった。吃音者のQOLを測定するOverall Assessment of the Speaker’s Experience of Stuttering(OASES)の総合スコアを従属変数として重回帰分析を行った結果,その予測因子として「就労場面の支障」「就労場面の回避」「就労場面の否定的認識」「コミュニケーション態度」「ADHD不注意」が抽出された(R2=.895)。就労に対する支援や介入が成人吃音者のQOL向上に重要であるということが示唆された。 非吃音者を対象とした調査では,吃音者の就労に対する社会的な態度や認識を検討するため,非吃音者671名に質問紙調査を行った。「吃音は昇進を妨げると思う」などの選択肢に対して,「そう思う」と答えた協力者も多く,いずれの設問においても否定的に認識している協力者が多いことが分かった。回答者の基本情報でクロス集計を行うと,吃音者への接触経験の有無で有意な差が見られ,吃音者を職場で知っている協力者の方が良好な態度を持っていた。本調査より,国外の研究と同様に吃音者への就労の否定的な認識を非吃音者が抱いていたこと,否定的な認識は吃音者への接触によって改善する可能性があることが示唆された。
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現在までの達成度 (段落) |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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