研究課題/領域番号 |
19J10450
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
平岡 秀美 筑波大学, 人間総合科学研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2019-04-25 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2020年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2019年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 価値教育 / 道徳教育 / 倫理授業 / ドイツ教授学 / 教育方法学 / カリキュラム / 新カント派 / 超越論的批判 / 倫理科・倫理授業 / 新カント派(超越論的批判教育学) / 知識と態度 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、ドイツにおける宗教教育ではない倫理・道徳教育科目をめぐる教授学的論争とその授業構想・実践の内実を明らかにすることである。この作業を通して、教授学的理論基盤に基づく道徳教育実践を構想することを目指す。具体的には、1970年代以降、ドイツ各州において導入されていった倫理授業(Ethikunterricht)に着目する。 2019年度には文献研究による倫理科導入をめぐる教授学的論争の内実の検討、現地調査によるベルリン州・ブランデンブルク州・バイエルン州の3州を中心としたカリキュラム変遷の分析を行う。こうした初年度の成果に基づき、2020年度には研究目的である授業モデルの構築を行う。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、ドイツにおける倫理・道徳教育科目をめぐる教授学的論争とその授業構想を明らかにすることであった。2021年度には、前年度までの研究成果のを補完する作業を行なった。この作業は、教授学的論争とカリキュラム変遷についての二つの方向性から、これまでに発表した研究論文に対してそれぞれ研究対象の範囲を拡張・深化するものである。 教授学的論争について、2021年3月に発表した研究論文「ドイツの価値教育における『態度』育成に対するハイトガーの批判」では、「授業科目としての倫理」というシンポジウム、『教育学的プロジェクトとしての倫理』という論文集で、アルフレッド・ペッツェルトの理論を参照しつつ、ドイツの価値教育を批判したマリアン・ハイトガーの主張を取り上げた。この論文執筆過程で、ハイトガー以外にもペッツェルトの理論を参照し、倫理・価値教育に対して論考を寄せた研究者が複数存在することが判明した。本年度はその中でも特に、ユルゲン・レクスとラインハルト・シルメラーという二人の研究者の所論を追跡した。今後これらの諸論とペッツェルトの理論とを照らし合わせ、その関係性を仔細に浮かび上がらせることにより、ペッツェルトの理論を経由して現代ドイツの価値教育に対していかなる教授学的示唆が得られるのかを明らかにする。 カリキュラム変遷について、2018年に発表した研究論文「ドイツ・ブランデンブルク州におけるLER科導入に対する教授学的批判」に続く研究として、「ドイツ・ブランデンブルク州におけるLER科導入以降の批判・反批判の展開」とのタイトルで、日本道徳教育学会において発表を行なった。具体的には、LER科のモデル試行におけるカリキュラム編成に関わったヨルグ・ラムゼーガーによる応答の検討を通して、LER科のカリキュラムに込められた意図の教育学上の解釈がどのようにして変遷したのかを捉えることを試みた。
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現在までの達成度 (段落) |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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