研究開始時の研究の概要 |
ユダヤ系アメリカ作家J. D.サリンジャー(J. D. Salinger, 1919-2010) の文学作品と、ジャック・ケルアック(Jack Kerouac, 1922-1969)およびゲーリー・スナイダー(Gary Snyder, b. 1930)をはじめとするビート・ジェネレーションの作家作品との比較研究を行う。そうすることで、サリンジャーが禅などの東洋思想・文化を作品中で使用したことは、ビート・ジェネレーションの作家と同様の、主流社会・文化に抵抗する「カウンター・カルチャー」的理由に基づくという仮説を証明し、サリンジャーの東洋表象の可能性と限界を論じる。
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