研究課題/領域番号 |
19J11251
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分01070:芸術実践論関連
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研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
加納 遥香 一橋大学, 大学院社会学研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2019-04-25 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2020年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2019年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | ベトナム / オペラ / 社会主義 / 文化政策 / 音楽史 / 表象 / 実践 |
研究開始時の研究の概要 |
社会主義体制を採用するベトナムにおいて、「ベトナム・オペラ」(ベトナムの作曲家によりヨーロッパ発祥のオペラ形式に基づいて創作された歌劇)が創作、公演されてきた。ベトナム・オペラは近代化、社会主義化、ナショナリズムの動きの中で1960-80年に構築され、経済発展を遂げる近年のベトナムにおいて再興を見せている。本研究ではベトナム・オペラの形成・実践・受容の様相を描き出し、なぜ、いかにしてベトナム・オペラが創作され、現在まで公演されてきたのかを明らかにした上で、その政治、社会、歴史的意味を考察する。
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研究実績の概要 |
新型コロナウイルス感染症のパンデミックの影響により、当初予定していた資料の閲覧・収集調査(ベトナム、日本国内)を実施することができなかったが、2019度までに収集した一次資料とオンラインのアーカイブ等で入手できた資料の読解、関連文献の講読、以上に基づく論文執筆を行うことで、研究を遂行した。 2020度は2019度に引き続き、社会主義体制下のベトナムにおけるオペラに関する政策、事業、言論、作品、学術研究等を詳細に読み解いた。まず、2019度までに行った1970年代までの資料読解と分析の結果を踏まえ、それらの考察を深めた。さらに、1970年代から現代にも視野を広げて検討を進めた。以上を通して、オペラ事業や作品の諸相、およびオペラをめぐる音楽家の解釈、文化政策におけるオペラの位置づけ、同国の政治におけるオペラの役割について、時期ごとの特徴やその変容を明らかにした。 日本音楽学会全国大会(2020年11月、オンライン開催)では、1954年から1965年の時期に焦点を当てて成果を発表した。同国におけるオペラをめぐる事象を通時的(1954年から2020年)、多角的に読解した結果は、一次資料に基づく詳細な記述をもって博士論文としてまとめ、年度内に提出済みである。また、『グローバル・スタディーズの挑戦』所収の論考「非ヨーロッパ世界におけるオペラ受容の歴史と現在:ベトナムを中心に」の一部(主に第3節、第4節)では、以上の成果を概略史としてまとめ、発表した。本研究を通して得られた成果は、引き続き広く公開、発信していく予定である。
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現在までの達成度 (段落) |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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