研究課題/領域番号 |
19J11843
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分90010:デザイン学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
ZHU XINRU 東京大学, 教育学研究科, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2019-04-25 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2020年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2019年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 書体 / 発達性ディスレクシア / 読字困難 / 学習支援 / 機械学習 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は書体が持つ「読みやすさ」に関する機能に着目し、発達性ディスレクシアという読み書き困難を持つ読者への新しい支援としてディスレクシアに特化した和文書体と和文書体カスタマイズシステムを中心としたより良い読書環境を提案するものである。本研究ではまず申請者らがこれまでに作成したディスレクシアを持つ読者にとってより読みやすい和文書体に基づいてディスレクシアの多様な症状に対応するための和文書体カスタマイズシステムを開発する。その後、開発されたシステムの実証研究を進めることでディスレクシアを持つ読者にとって読みやすい読書環境の構成を、とりわけ組版を含む書体デザインに焦点を当てて明らかにする。
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研究実績の概要 |
本年度は主に以下の研究を進めた。 (1) 和文書体カスタマイズシステムの設計と開発:昨年度に引き続き、和文書体カスタマイズシステムの開発を行った。システムの実用性を高めるために技術仕様を見直した。また、ディスレクシアを持つ読者を主な対象として想定しているため、システムの「使いやすさ」向上のために対象となる利用者の評価を受けながら開発を進めるというユーザー中心設計の手法を採った。COVID-19の影響によりオンラインでの評価実験を実施するための機能実装を開発の一環として行った。 (2) 和文書体カスタマイズシステムの評価:評価実験を2020年7-8月と2021年2-3月に行った。実験の目的は、和文書体カスタマイズシステムの使いやすさとシステムを使って作成された書体の読みやすさを評価することに加え、文字の形とディスレクシアの症状の関連を探索するためのデータを収集することである。初回実験には11名のディスレクシアを持つ読者が参加し、9名の有効データが得られた。フォローアップ実験には8名が参加し、8名の有効データが得られた。システムの使いやすさに関しては、思考発話法とウェブユーザビリティ評価スケールに基づいて作成した質問紙を用いた。評価スケールの結果としては、「操作のわかりやすさ」と「役立ち感」が特に高い評価を得た。作成された書体の読みやすさに関しては、一対比較法を用いて検証した。評価の結果、自身で作成した書体の方が提示された書体よりも読みやすいことが明らかになった。フォローアップ実験においても、読みやすさの主観評価の結果は参加者ごとに一貫しており、全体としても自身で作成した書体がより読みやすいという結果となった。二回の実験結果からは、本システムの有用性が実証されたばかりでなく、ディスレクシアを持つ読者が自身で書体を作成することの実行可能性と有効性が示された。
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現在までの達成度 (段落) |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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