研究課題/領域番号 |
19J11930
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分09020:教育社会学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
内田 直義 名古屋大学, 教育発達科学研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2019-04-25 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2020年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2019年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | エジプト / イスラーム教育 / 教育制度改革 / 価値教育 / 教育改革 / イスラーム / 宗教教育 / アズハル |
研究開始時の研究の概要 |
現在エジプトでは国民の10人に1人が一般学校ではなく、「アル=アズハルのマアハド」というイスラーム学校で学んでいる。本研究では20世紀後半のイスラーム教育制度改革に着目し、1.法令の変遷から制度的枠組みの変化を整理するとともに新聞報道等からその運用実態や改革に関する国内議論を追い、2. 新たなイスラーム学校の登場に対する地域社会の反応を行政文書、書簡、聞き取り調査から捉える。中央と地域社会双方の視点から、共和制下エジプトで各地にこの近代的なイスラーム学校が急速に普及していった背景にはいかなる要因があったのか、また新制度の確立が人々の学びのあり方にどのような意味を持つものであったのかを探る。
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研究実績の概要 |
当該年度はcovid-19の感染症の拡大により、半年間の採用期間延長の措置を受けて、2021年9月までの期間に渡って支援を受けるながら研究に従事することができた。この間、研究成果の報告という点においては、2020年10月に日本国際教育学会の学会誌『国際教育』第26号に投稿論文「エジプトにおけるアズハル系イスラーム女子学校の創設と展開」を発表した。これに加えて、2019年度に『比較教育学研究』第59号に採択された「20世紀後半エジプトにおける農村部の近代的イスラーム学校の拡大: 住民の『自助努力』による学校設置過程に着目して」をもう一つの土台として、博士学位論文の執筆を進めた。 他方で、当該年度もcovid-19の感染症拡大は研究対象地域であるエジプトにおいても深刻な影響があり、長期の現地調査を実施することは困難な状況が続いた。本研究は、海外での現地調査が資料収集の肝となっていた。直接現地で文献資料の収集や、聞き取り調査に従事することができなかったことから、調査方法の見直しが迫られることになった。そのため、この機会に、インターネットなどを積極的に活用し、政府機関が運用するwebサイトでの資料収集の方法やweb会議サービスを用いての国内外の専門家との意見交換の手法を向上させるように試みた。結果として、2019年度までに主要な現地調査を実施できていたこともあり、これまでの現地調査の成果に遠隔でおこなった調査等の成果を組み合わせることによって、研究成果をより充実したものにすることができたと感じている。研究全体としてみれば、当初予定していた研究目的の通りに研究を完了することができた。
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現在までの達成度 (段落) |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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