研究課題/領域番号 |
19J12133
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分44020:発生生物学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
柳井 翔吾 九州大学, システム生命科学府, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2019-04-25 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2020年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2019年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 性染色体 / エピジェネティクス / ライディッヒ細胞 / CUT&RUN |
研究開始時の研究の概要 |
哺乳類の性はY染色体上のオス決定遺伝子SRYの有無により決定される。そのため、SRY遺伝子の導入により、XX(メス)個体に精巣形成を誘導することが可能である。しかしながら、XX精巣は男性ホルモン産生能が低下することから、オス決定遺伝子以外の性染色体上の遺伝子が精巣の機能に重要な役割を担うと考えられる。男性ホルモンの産生は精巣のライディッヒ細胞が担う。本研究では、XYとXXライディッヒ細胞を比較検討する。特に、性染色体にコードされるヒストン脱メチル化遺伝子に着目し、これらの遺伝子がエピジェネティック制御を通じ、ライディッヒ細胞のオス化・分化に寄与するメカニズムを明らかにする。
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研究実績の概要 |
性決定遺伝子Sryを有する個体は性染色体構成がXX(メス型)であっても精巣が形成されオスになる。XXオスのライディッヒ細胞では正常なXYオスと比べて、①コレステロール産生系遺伝子群の発現が上昇すること、および ②最初期遺伝子群の発現が低下することを前年度に明らかにした。本年度は、上記の遺伝子発現変動が性染色体上の遺伝子SMCX/SMCY(H3K4脱メチル化酵素)およびUTX/UTY(H3K27脱メチル化酵素)により制御されている可能性を検討した。各遺伝子座におけるH3K4me3レベルをCUT&RUN法を用いて解析したところ、コレステロール産生系遺伝子群におけるメチル化レベルはXXオスで増加していた。この結果は、コレステロール産生系の遺伝子発現がSMCX/SMCYにより制御されている可能性を支持するものであった。また、各遺伝子座におけるH3K27me3レベルも解析したが、こちらについてはXXオスにおける遺伝子発現変動を説明しうる明確な結果は得られなかった。UTX/UTYによる遺伝子発現制御はH3K27脱メチル化活性非依存的に行われる可能性が示唆されている。そこで、UTX-KOマウスおよびUTY-KOマウスを作出し、ライディッヒ細胞を用いて遺伝子発現制御におけるUTX/UTYの機能を解析した。その結果、UTY-KOマウスでは最初期遺伝子群の発現が低下することが明らかになった。すなわち、XXオスのライディッヒ細胞で認められた最初期遺伝子群の発現低下は、Y染色体上の遺伝子であるUTYの欠損に起因していたことが示唆された。UTX-KOによる影響は現在解析中である。 以上の結果から、XXオスのライディッヒ細胞における遺伝子発現変動は性染色体上の遺伝子SMCX/SMCYおよびUTX/UTYによりヒストン脱メチル化活性依存的、または非依存的に制御されている可能性が示唆された。
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現在までの達成度 (段落) |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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