研究課題/領域番号 |
19J12441
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分04030:文化人類学および民俗学関連
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
板久 梓織 東京都立大学, 大学院人文科学研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2019-04-25 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2020年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2019年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | ソープストーン / 土産 / アート / ケニア / 取引関係 / グシイ / 土産物 / 工芸品 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、ケニアのグシイによるソープストーン彫刻産業に注目し、アフリカで内部者と外部者視点がどのように入り交じりながらモノが制作・販売されているのかを参与観察から明らかにするものである。具体的には、第一に産業の採石から現地での販売に至るまでの各プロセスの実態を記録したうえで、外部者の要請の実際とグシイの人々にとっての本産業の価値を解明する。第二に、グシイ社会における倫理観や慣習の変化を実際に現地で生活しながら明らかにし、それが産業の中でどのように立ち現れるのか記述する。以上、本研究はソープストーンを起点に、外のネットワークとの関わりとグシイ社会の変容との関係を解明することを目的としている。
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研究実績の概要 |
今年度は主に調査を行った他、研究発表も口頭発表の形で行った。 調査は7月から9月までケニアのソープストーン彫刻の制作地域であるグシイ地方で実施した。この調査では、調査項目を大きく3つに分けて実施した。1つ目は、ソープストーン彫刻産業の制作状況の把握である。産業の各工程に従事する人々の元へ訪問し、制作状況を調査した。2つ目はグシイの人々の生活についてである。調査を実施した時期は農業の繁忙期であり、ソープストーン彫刻産業従事者も時間を見つけては農作業を行なっていた。グシイの一家庭に滞在しながら、グシイの人々の生活状況を調査した。3つ目は新型コロナウイルス感染症流行後の調査地の変化を調査した。新型コロナウイルス感染症の流行はケニアでは落ち着きをみせており、調査地においても一見すると新型コロナウイルス感染症の流行前に戻ったかのようにみられる。しかし、人々の多くがコロナワクチンを接種し、建物の入口には感染症対策として手洗い用の水が置かれ、教会では野外での集会が続いていた。制作地での変化を観察し、新型コロナウイルスを人々がどのように認識しているのかについて聞き取り調査を実施した。 発表は3回口頭で実施した。日本文化人類学会(6月)では、制作地の人々と一人の外国人卸売業者の取引に密着し、両者の間でどのような関係が築かれているのかということをテーマに「手工芸産業に携わる人びとと外国人卸売業者の関係(副題省略)」というタイトルで行った。民族藝術学会研究例会(11月)では「これもクリエイティビティ?(副題省略)」というタイトルでソープストーン彫刻産業における新アイテムの生産の現状について発表した。国際開発学会アフリカ・アジアにおけるものづくり研究部会(3月)では「ケニア西部グシイ地方におけるソープストーン彫刻産業の現状」というタイトルで発表した。
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現在までの達成度 (段落) |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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