研究課題/領域番号 |
19J12925
|
研究種目 |
特別研究員奨励費
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分10020:教育心理学関連
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
齊藤 俊樹 東北大学, 医学系研究科, 特別研究員(DC2)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-25 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
採択後辞退 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2020年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2019年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
|
キーワード | 心の帰属 / 高齢者 / 機能的結合 / MRI / 内側前頭前野 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は,判断者と対象の年齢の違いが心の帰属に与える影響を解明すること,他者への心の帰属を促す介入方法を検討することである.心の帰属とは,他者に対して人間らしさを認めることである.人間らしさを認めた対象には,より優しく接することができる.一方,認められない場合に非人間な的な扱いをしてしまう.これまで、高齢者はネガティブな印象をもたれるリスクが高いことが分かっているが,判断者と対象の年齢の違いが心の帰属に影響するか,そしてその神経基盤については明らかではない.また,その重要性に反して心の帰属を促す方法については研究に乏しい.そこで本研究では,MRI・介入実験を行い,それらの問題に取り組む.
|
研究実績の概要 |
人が他者の多様性を認める背後には、他者に心の存在があるとする判断(心の帰属)がある。人は他者の心を経験性(痛み・快楽を経験できること)、主体性(考えたり,意図を持って行動できること)の二つの側面によって感じている。他者に心を帰属できない場合、その他者に対する共感の欠如、非人間的な扱いや差別につながる。特に本国では、超高齢化・少子化を背景とした世代間の相互理解の欠如が問題となっている。そのため、年齢の違いが心の帰属に与える影響とそのメカニズムの解明は、多様性のある社会を築くために非常に重要である。本研究では、(1)対象の年齢の違いによって感じられる経験性と主体性が異なるか、(2)経験性、主体性を感じる際に関わる神経基盤を検証した。その結果、若年者と比べ高齢者に対して経験性を高く感じることが明らかとなった。また、その際に内側前頭前野の機能的結合が関与しているという新知見を得た。 当該年度において申請者は、予定していた研究課題に従事し、上記の結果を得た。前期には、MRIを用いた心理学的実験を行い、データの収集から解析までを行った。当該年度後期においては、これらの結果を論文として纏め、認知神経科学の国際誌に投稿するまでに至っており、現在査読審査中である。 さらに、特別研究員としての研究課題から派生した実験心理学的研究においても多くの進展が認められた。その結果として、当該年度には主著として国際誌の論文を3報、第二共著者として国際誌の論文を2報発表している。
|
現在までの達成度 (段落) |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
|