研究課題/領域番号 |
19J13673
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分57020:病態系口腔科学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
岡野 徳壽 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, プロジェクト研究員
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研究期間 (年度) |
2019-04-25 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2020年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2019年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | インフラマソーム / 低酸素 / TRIF / カスパーゼ-1 / Inflammasome / 歯周炎 / 病原細菌 / IL-1β / Caspase-1 |
研究開始時の研究の概要 |
歯周炎関連細菌Porphyromonas gingivalis(Pg)を低酸素環境下で(<1%)でマクロファージに感染させたところ、低酸素条件へと酸素濃度が変化するにつれてカスパーゼ-1の活性化亢進と共に、mature IL-1β量が顕著に増加することを見出した。したがって、Pg感染によるインフラマソームの活性化は低酸素条件下で亢進することが示唆された。 そこで本研究では、低酸素条件特異的にインフラマソームの活性化が亢進するメカニズムを解明する足掛かりとして、活性化を亢進させている細菌のリガンド、および宿主側のインフラマソームの活性化に関連している遺伝子とシグナル伝達経路の同定を目指す。
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研究実績の概要 |
本研究では、Porphyromonas gingivalis (Pg)による低酸素条件特異的にインフラマソームの活性化が亢進するメカニズムを解明する足掛かりとして、インフラマソームの活性化を亢進させている細菌のリガンド、および宿主側のインフラマソームの活性化に関連している遺伝子とシグナル伝達経路の同定を目指す。具体的には、(1)Pg遺伝子欠損変異株の作製後、骨髄由来マクロファージへの感染と解析、および(2)低酸素特異的なインフラマソームの活性化に関連する遺伝子を発現しないノックアウトマウス(KOマウス)の作製、およびその解析を行う。本研究が完成すれば、低酸素環境、つまり生体内での酸素レベルに近い状態での炎症の制御機構の解明に貢献することができると考えられる。生理的に模倣した条件であるという意義を考慮すると、この解明は非常に重要度が高い。 2019年度に引き続いて2020年度は活性化亢進に必須の遺伝子として、TIR-domain-containing adapter-inducing interferon (TRIF)を同定した。またTRIF欠損マウスを導入し、骨髄由来マクロファージにおいていくつかの低酸素誘導因子の遺伝子発現レベルが低下していることも見出した。現在動物モデルを用いてPorphyromonas gingivalis 感染における自己免疫疾患について生理的意義を解析中である。本研究では、TRIFが低酸素環境特異的に発現誘導している遺伝子群を世界で初めて見出した。 これらの研究成果は2021年2月に行われる第94回細菌学会ワークショップ8「低酸素環境と疾患(がん、感染症)の分子論」にて発表することが決定している。さらに、2021年3月に学術雑誌へと投稿予定である。
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現在までの達成度 (段落) |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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